次世代に向け内閣改造、リー首相

3月30日、リー・シェンロン首相はイスタナ(大統領官邸)で行われたメディアへのインタビューのなかで、任期途中での内閣改造について答えた。

リー・首相は、今回の内閣改造がベテランリーダーから若いリーダーへの世代交代をするために必要なものだと位置づけ、若手とベテランがバランスよく各任務にあたることになっている。

リー首相就任以来、5年間で3人の閣僚が引退し(うち一人は明日引退)、6人(うち3人は明日就任)新たに官僚として加わった。2006年の総選挙以来、2度目の内閣改造であるが、今回閣僚のポジション数には変更がない。

今回の内閣改造で特に注目されているのが、副首相に就くテオ・チーヒエン国防相(54)。副首相として幅広い政策課題にたいしてリー首相をサポートする。また、リー首相が不在の時に指揮を司る。テオ副首相はこれまでの国防相も兼任する。

リー首相は自分より3歳若いテオ氏を副首相に任命したことについて、首脳部は一人の人間だけでなく、多数の協力者の力が必要不可欠であるという認識を知らしめたことになるとコメントしている。

また、囁かれる健康不安に関しては、主治医からもう少し体重を落とせと言われ、実行しただけのことと一蹴した。

外国人労働者への医療保険見直し

3月29日、コー・ブンワン保健相は就労ビザで働くすべての外国人への医療保険の補償範囲額を見直す必要があると現在検討中であることを明らかにした。

補償範囲額について、コー保健相は、昨年初め最低補償範囲額が5000Sドルと設定されたが、十分なものとはいえないという点を、あるメイドの話を交え説明した。あるメイドは医療費に10,000Sドルかかったが、保険でカバーできたのは5,000Sドルだった。こういったケースは稀でなくなってきているという。統計的には5000Sドルの補償範囲額の保険に加入した10人に1人は、その範囲額では不十分だという。

コー保健相は、自分の雇うメイドに対して、20,000Sドルの医療保険に加入している。月々、数ドルを余分に支払うだけで、補償範囲額が増えることも確認したという。29日に行われた対話のなかで、100人に対して補償範囲額を増やす案にきいてみたところ、過半数の同意を得られた。これを受けてコー保健相はガン・キムヨン人材開発相とも議論しする。

今回の措置はメイド限定ではなく、就労ビザで働く全外国人を対象とする。昨年のメイドを含めた外国人ワーカーの数は75万7千人であった。

観光客数、過去4年で最低

この程、STB(シンガポール観光局)が発表した2月期の統計で、観光客数がこの4年間で最も少なかったことがわかった。

今年2月の観光客数は689,000人で前年同期比で15.2%減少。昨年6月からの減少傾向の中でも、もっとも数字的に落ち込んだ。ホテルの利用率も76%で年々3.3%ずつ下降している。ホテルの宿泊料金は前年同期比で20.6%安い、平均205Sドルだった。全体としての収入も昨年2月と比べ、28.7%減少の1.23億Sドルとなった。

多くの来訪客が見込まれるインドネシアや中国といった国からの来訪者数が減少した一方で、ベトナム、フィリピンがそれぞれ12.3%、0.8%数字を伸ばした。昨年のベトナムからの来訪者は、前年同期比で毎月増加。STBはグローバルマーケッティングキャンペーンに主要国インドネシア、中国、インドとともに最近はベトナムもターゲットにしている。

大きなマーケットではないがベトナムからの来訪者は着実に増加していることもあり、旅行会社が注目している。とくに6月の終わりから9月初めまでは、ベトナムの学校が長い期間休みに入るため、多くのベトナム人観光客の来星が期待されている。

シェルがガソリン値上げ

3月25日午後1時、石油会社大手シェルがガソリン・ディーゼル燃料の値上げに踏み切った。値上げは4セントから5セント。これにより、現在のガソリン価格は98,95,92オクタン燃料でそれぞれ1リットル、1.71Sドル、1.587Sドル、1.585Sドルとなった。ウルトラプレミアムVパワーは1.889Sドル、ディーゼル燃料は1.183Sドルに値上げされた。

国内で2番手の石油会社の措置に続くかたちで、最大手のエクソンモービルが同日午後4時、カルテックスも同日午後11時に値上げを発表。ただ、92グレイドのガソリンは1リットル、1.557Sドルでシェルよりも2.8セント安い。

SPC(Singapore Petroleum Co)はライバル会社と同様な措置は取らず、昨日の時点での値上げはなかった。現状価格は98,95,92でそれぞれ1リットル、1.67Sドル、1.537ドル、1.507Sドルとなった。ディーゼルは1.143Sドル。結果としてガソリンは1番高いものと安いものの差が38.2セントとなり、過去最高の格差となった。

今回は原油の値上がりに3社が即座に反応し、1社が世界的にみてまだガソリンの需要がそれほど上がってないと判断した形になったが、専門家はSPGが値上げ傾向にどこまで抵抗できるか見守る必要があるとしている。

無給休暇を歓迎?

KAMOBSのこぼれ話 その17

知り合いでシングテル(通信会社大手シンガポールテレコム)に働く女性がいる。2児の母で週日はほとんど子供たちとの時間もとれないという。共働きであるため、メイドを雇い、子どもたちの世話を任せている。職場は、この不況の中でも財務体質がしっかりしているのか、大きな解雇の話はない。

久し振りにランチをしながらの談笑。彼女の友人らが働く会社では、給与がカットされたり、無給休暇を取らされたりしているという。首になっていないだけマシだという彼女に友人Aさんから電話がはいる。Aさんは今年はじめに給与カットが言い渡されたが、文句もいわず働いてきたようだ。その彼女の口からでてきたのは珍しく愚痴ばかりだったようだ。

どうやら共通の友人Bさんが無給休暇をとることになり、いろいろ話をしているうちにAさんの中で納得いかないことがでてきたようだ。Bさんは無給休暇で週4日働きとなり、単純計算で月給にして20%カットされる。一方のAさん、給与カットは5%だが、週5日働くことには変わりない。

それぞれ別の会社に勤めているが、基本給はともにS$4000。Aさんは、無給休暇で週4日働きのBさんの日給((4000-800)÷16=200)が、月給S$3800で20日勤務の自分より(日給S$190)、S$100多くなるうえ、週1日休みが増えることが相当うらやましかったそうだ。実際、Bさんはこれまでなかった休暇を子どもたちと過ごす時間に充てているという。

この不景気のなかでもシンガポール政府は企業に対し、社員の解雇は避けるよう、いくつかのスキームを用意して呼びかけている。企業の中には解雇をせず、その代わりの処置として給与カットや無給休暇などで対応しているところがある。

今のところは大きな動きはシングテルにないそうだが、この先は分からないという友人。給与カットの話がでたら、すかさず無給休暇でお願いしてみるなんてことを言っていた。 さすがシンガポール人女性! 

ION オーチャード、店舗の8割以上が決まる

7月に開店する大型ショッピングモールのION Orchardの店舗8割以上がテナント契約済みで、60%のスペースは旗艦店、シンガポール市場に初参戦するブランド店、あるいは新構想の店で占められることが23日に明らかになった。

最高級宝石、Harry Winston やファッションの高級ブランド、Dsquauredなどの商品がシンガポールの店頭に並ぶ。また、ダイアンフォンファステンバーグやマーク・ジェイコブスなど著名なデザイナーのブティックがシンガポールで初めてオープンする。一方、すでにシンガポールに進出しているカルティエ、ディオール、ルイヴィトン、プラダなどは旗艦店を構えることになる。レストランでもワタミやショウズ・テッパンが7月21日にオープンする。

マネジメント側では開店から10月までは店舗の賃料を30%オフとすることで、より多くのテナントに契約してもらうよう準備をしてきた。ブランド店6店舗出店予定のRSH社はION Orchard側に賃料の見直しを提案してきただけに、たとえ3か月間の割引であっても、この経済不況においては大歓迎だとコメントしている。

ION Orchardでは昨年9月から1平方フィート当たりS$80の賃料で貸し出された。当時のオーチャードの主要ショッピングモールの賃料がS$40からS$50であり、テナントサイドからすれば倍近い賃料が重くのしかかっていた。

オーチャードの小売店舗賃料は昨年第4四半期から下落しており、今年は更なる下落(15%~20%)が予想されている。

F1観戦チケット、4月9日より発売

9月に開催されるF1(フォームラワン)シングテル・シンガポール・グランプリの観戦チケットが4月9日から発売になる。販売総数は72,000枚で販売は基本的に第1期と第2期に分けられる。

第1期は4月9日から19日までで、ほとんどの特別観覧席が発売される。第2期は4月20日からで、立見席とベイ特別観覧席が売り出される。昨年は観戦チケットの申込が殺到し発売日最初の2日間に販売システムが故障するいう事態に陥った。今年はその反省を踏まえ、SISTECでもチケット購入ができるようになった。

今年は8つのエリアのチケットが値上げされ、値上げ率は昨年の価格の7%から最大29%となった。一方で6つのエリアのチケットが早期割引で売られることも明らかになった。割引率は7%から26%。用意された割引チケットが売り切れ次第、通常価格での販売となる。

各観戦チケットの価格は以下のとおり
Ticket Category                  Regular Price
Pit grandstand                       S$1488
Turn 1 grandstand                    S$1388
Turn 2 grandstand                    S$1388
Stamford grandstand                  S$998
Connaught grandstand                 S$898
Padang & Esplanade Waterfront grandstand   S$598
Bay grandstand                      S$298
3-day walkabout                     S$188
Sunday walkabout pass                S$128
Saturday walkabout pass               S$68
Friday walkabout pass                 S$38

メイドが掲示板に広告、雇い主を求めて

世界的不況で帰国する駐在員の増加にともない、海外駐在員家族のもとで働いてきたメイドが新たな雇い主を求めて、外国人がよく利用するスーパーマーケットの掲示板に広告をだすようになった。これらのメイドは英語が話せるフィリピン人がほとんどで広告に自分の携帯番号を記載し、直接の交渉を求めている。

フィリピン人メイドは少しでも高い給料と週末の休みを約束してくれる駐在員のもとで働くことを望んでいる。また、メイドを斡旋する業者を使うことによって発生るするエージェント料(自分たちの月給S$600に匹敵)を避けるためにスーパーマーケットなどの掲示板を利用しているようだ。

メイド斡旋業者によると、昨年11月から、メイドを希望する家族からの依頼は10~20%少なくなってきているという。逆にメイドを手放したいという家族は増加。メイドを求める家族も、シンガポールで経験のあるメイドを求めるケースが多く、初めて来星するメイドの需要は落ち込んでいる。また雇用者側の理由で給料や休暇の面で折り合いがつかないことも多いという。

MOM(人材開発省)の統計では、メイドの数は2008年末には19万人と前年同期より1万人増えているが、実際には帰国する駐在員の増加にともない、シンガポールを離れるメイドも増えているという。また、より高い給料を求めて香港に職を求めて渡るメイドも多くなっている。

外国人用のお値段

KAMOBSのこぼれ話 その16

アメリカ人観光客がタイガーエビを8匹食べただけで239Sドル請求されたことが物議をかもしている。8Sドル/100gで売られていたもので、単純に計算しても1匹375gと巨大なクルマエビを口にしたことになる。地元紙ストレ-ツ・タイムズには400gのクルマエビの実物大としての写真が掲載されているが、長さが34cm、幅が5cmと見たこともない大きさのものである。記事にも相当なレア物と書かれているとおりのエビだ。

よその国ほどではないにせよ、シンガポールにも外国人だとみると思いきりボッタクリに走る輩は多い。観光立国だけに、観光客の多いところでよく被害者を見かける。土産屋さんなどで、片言の英語で値切りの交渉をして、まんまとボッタクられる日本人観光客を見かけると何か助けてあげたいと思ってしまうが、当の被害者はディスカウントしてもらっていい買い物ができたと満足顔である。

ビジネスにおいても、外国人用のお値段というのは存在するようだ。進出して間もない日系企業の日本人駐在員さんが窓口となりローカルIT企業とサービス料金の交渉をはじめたところ、日系IT企業から提示された額と変わりない見積書が送られてきたとか。その提示額は窓口をシンガポール人スタッフに変えただけで、20%も下がったらしい。

地元の人間との値段・料金の交渉は、やはり地元の人間に任すべきだろう。ただ、その場合、地元の人間どうしで私腹を肥やすことも十分警戒しなければいけないのだが・・・・・。

FairPrice、24時間営業のスーパーマーケットをオープン

3月16日、NTUC FairPrice(生協)がジュロン・ポイント・モールに大型スーパーマーケットをオープンさせた。68,000sqfの敷地に食料雑貨類から電化製品まで約30,000の商品が並ぶことになる。

ン・サーミアンNTUC FairPrice会長によるとこの大型スーパーマーケットはジュロンポイント近辺で増えている夜間労働者の要求に応じるかたちでオープン。不況のなか、ジュロン・ポイントの大型スーパーマーケットだけで500の雇用数を生み出した。

ジュロン・ポイントの大型スーパーマーケット建設にFairPriceは600万Sドルを投じた。また、年内に4000万Sドルを投資して、222店舗の改築・増築に取り組む。内訳は1200万Sドルを新たな4店舗建設に、1100万Sドルを既存の店舗改築に、そしてその他はIT部門の強化や倉庫に投入される予定である。

FairPrice では、3月より11の店舗において、開店時間をこれまでの朝8時から1時間早めることで、多くの消費者へのニーズに応えている。