来訪者、13ヵ月連続の減少

7月30日にシンガポール観光庁(STB)が公表した統計によると、シンガポールの来訪者数は13ヶ月連続で減少し、今年上半期の来訪者数は前年同期比の11.5%減の450万人であったことがわかった。

同時期の観光産業の歳入も前年と比べ13.5%減少して64億Sドルであった。一日当たり平均ホテル客室宿泊料は248Sドルから195Sドルと大幅減となった。ホテル利用率は11.1%ダウンの72%だった。

シンガポールの観光産業を潤してきたトップ15カ国のうち、11カ国からの来訪者数が減少。11番目にランクされている韓国からの来訪者は42%マイナスの13.8万人と大きく落ち込んでいる。

旅行代理店協会のロバート・コー会長は、H1N1感染なども影響し、これまでの手ごたえはいいものとは言えないが、下半期が上半期同様のペースで推移していけば、STBが掲げたターゲットに届く可能性はあることを示唆した。

STBは昨年1080万人の来訪者を目標にしたが達成できずに、今年の予想来訪者数を900万~950万人に、観光産業の歳入も120億~125億Sドルにそれぞれ修正している。

社会貢献活動

KAMOBSのこぼれ話 Vol.33

桑田真澄氏

7月30日、みずほコーポレート銀行主催による、元プロ野球選手, 桑田真澄氏の野球教室 がAR-JASスポーツセンターで開催された。

シンガポールの少年野球チームBCSに所属する中学生らが参加した野球教室で選手に優しく話しかける姿が印象的だった背番号18。

高校時代から注目され、読売ジャイアンツでエースとして活躍し,MLBでもプレー経験のあるスーパースターの野球教室とあって、数百人の見学者で賑わった。野球教室に参加できなかった小学高学年の子供たちが羨ましそうに練習を見ていたのは言うまでもない。

また、桑田氏と同世代の父兄の姿も多く、仕事を途中で抜け出してきたような方々の姿もあった。

間近でピッチングを披露してくれたときには、子供たちだけでなく大人からも驚きの声があがった。美しいフォームと威力のある球は現役時代を彷彿させるものであった。

今回の野球教室は、みずほコーポレーション銀行の社会貢献活動の一環で開催されたもの。野球という限られたフィールドではあるが、参加した中学生、見学にきた小学生ら多くの子供たちが何かを感じ取ったに違いない。

社会貢献活動といえば、随分前から日本の企業もさまざまな活動に取り組んできている。多くの企業がWebで自社の社会貢献活動を紹介している。青少年育成や環境共生などに力を注いでいる企業が本当に多い。

先日、日本からいらっしゃった企業の社長さんとお会いする機会があった。会社のWebにも興味深い社会貢献活動が報告されていたので聞いてみたが、正直なところ、この不景気で社会貢献活動どころではないらしい。

「国に社会貢献活動の一環として、もっと中小企業を援助してもらいたい」と言っていた社長さんの一言が強烈だった。

ジャイアンツファンの社長さんに、今日の桑田氏のピッチングを見て気分よく帰国してもらいたかったのだが・・・・・・。あとで写真を何枚か送っておこう。

国家開発相、過剰投機へ警告

7月29日、マー・ボータン国家開発相は不動産における過剰投機を防ぐためには、いかなる行動も辞さない構えを示した。

マー国家開発相は最近の不動産市場における投機を過剰投機とは言わないが、明らかに思惑買いの傾向が見られると語った。

また、不動産バブルが形成されれば、その先バブルがはじけた時、多くの国民が被害を受けると警告を鳴らす。

最近では、プロジェクトが着手されるまえに、物件を買い求める長蛇の列ができたりと、不動産市場は過熱。 タナ・メラMRT駅付近の新しいコンドミニアムは31日完成予定にも関わらず、月曜日には長い列ができた。

アンモウキョーの新築コンドミニアムには329のユニットにバイヤーが殺到。価格は1平方フィートあたり1,150Sドルと中央ビジネス地区と同じ水準だった。

不動産仲介業ナイトフランクのマク研究チーム元主任は需要の継続性がキーポイントであり、現在の購買量は増す一方で需要と供給のバランスを欠くことが予想される語っている。

マー国家開発相は住宅購入希望者に都市再開発庁(URA)のウェブ等で今後売られる住宅の情報や価格の調査を行うことを勧めている。

昨今の不動産における累積需要の要因として、一部のコンドミニアムがさまざまな要因で高値で売られたことに端を発しているものと見られている。

2019年ラグビーW杯、シンガポールでの一部開催に望み

7月28日、2019年のラグビーW杯開催地に日本が選ばれたことで、シンガポールでの一部開催の可能性がでてきた。

これは、日本ラグビー協会が国内9会場と香港、シンガポールでも一部の試合を行う計画を表明していたことによる。

国際ラグビー機構(IRB)はシンガポールでの一部開催に関して、移動距離や気候面での問題を指摘し、あくまでホスト国での試合日程を組むことを要求。香港・シンガポールでの一部開催については、さらなる検討が必要だとの見解を示している。

シンガポールラグビー連盟では、まだまだ一部開催については協議の段階であり、2019年ラグビーW杯のホスト国に日本が決まっても喜んでいられないと語っている。

シンガポールでは新しい国立競技場として「スポーツハブ」が建設中。2011年に完成予定である。

ラグビーW杯がオリンピック、サッカーW杯に続いて世界中の多くの人にテレビで見てもらえるビッグイベントであることから、シンガポールでは一部開催を望む声が上がっている。

STI、10ヶ月ぶりの高値を更新

週明け7月27日のシンガポール株式市場はSTI(ストレーツ・タイムズ指数)が3日連続で続伸し、昨年9月10日以来の高水準2,576.66で取引を終えた。前週末比で1.71%高だった。

地元企業の株価も上昇し、シングテルが15セント高のS$3.44、DBS銀行が40セント高のS$13、UOB銀行が60セント高のS$16.84,OCBC銀行が13セント高のS$7.43で取引を終えた。

景気回復の期待感が高まっていることから、その他のアジア主要株価も上昇し、香港、韓国、台湾では昨年の金融危機前の水準に回復した。

香港のハンセン指数は前週比で1.35%上昇し、終値が20,251.62となりリーマン・ブラザーズの経営破綻以来の2万ポイント台に回復した。東京でもNikkei225が1.45%高の1万ポイント台を突破。9日間続伸は21年振りのこと。

6月の製造業生産高、前年同期比9.3%減

6月24日、シンガポール経済開発庁(EDB)が発表した6月の製造業生産高は前年同期比で全体で9.3%減少し、バイオ医学を除いた製造業生産高は14.6%マイナスであった。

前月比では9.2%減(季節調整済み)でバイオ医学を除けば、0.6%の増加であった。

バイオ医学では前年同期比で11.6%増加し、特に医薬品の生産は14%高となった。医療技術機器は海外からの注文が減り、生産高も9.4%マイナスとなった。2009年上半期の累計での生産高は5.5%増。

その他、部門別生産高は建設資材以外軒並みマイナスとなった。

化学部門 -8.9%
石油部門 -12.8%
石油化学部門 -9.8%
造船所など輸送エンジニアリング部門 -12.4%
海洋・オフショア業部門 -17.5%
電子機器 -20.4%
精密エンジニアリング部門 -18.1% 
印刷関連機器部門 -20.7%
 

6月のCPI、前年同月比で0.5%低下

7月23日に統計局(DOC)が発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0.5%低下したものの前月比では0.2%高だった。

前年同月比で低下した主な要因は、石油価格の低下により運搬・通信価格が下がったことや自動車価格、通行税が安くなったことなどが挙げられる。

その外、住宅費はマイナス0.7%となり、住宅購入に係る割戻金制度(S&CC リベート)や電気代料金が割り引かれたことによる。また、休暇の旅行価格が下がったのに対し、食費やヘルスケアにかかる費用は高くなった。

統計局(DOC)の最新のデータによると、2009年上半期のCPIは前年同期比で宿泊費がマイナス0.3%となったものの、全体で0.8%上昇。エコノミストによるとCPIは年末に向けて上昇していくと予想されている。

H1N1

KAMOBSのこぼれ話 Vol.32

チャンギ空港で朝早く、以前仕事で知り合ったシンガポール人に会った。前に、「日本に行くから」と電話をくれたのが関西でH1N1の国内感染が確認された頃だった。

お母さんが食品の輸入をしている会社の部長さん。 いっしょに連れて行って、市場やスーパーを見て回りたいと言っていたので資料などを渡してやったことがある。当時は日程も決まっておらず、まさか空港で会うとはお互い思っていなかった。

第2ターミナルでお母さんと二人でいた彼女は、顔色もよくにこやかだった。だが2週間ほど前に体調を悪くして病院で検査をしたらしい。検査に異常は無かったものの、病院に行って以来、発熱が続き仕事どころではなかったそうだ。先週の終わり頃にやっと回復して食事も喉を通るようになったという。

その彼女のオフィスではH1N1に感染した疑いがあるスタッフが二人いて、万が一のための対応策でてんやわんやだとか。そんな時に有給休暇をとって日本にいけるのだから、ある意味ラッキーである。彼女に聞いてみると、オフィスや仕事云々ではなくH1N1が猛威をふるっているシンガポールから脱出できることにホッとしているという。

その日の空港には、マスクをつけた日本人の姿が目立った。新型インフルエンザが猛威をふるい、シンガポール日本人中学校は閉鎖、クレメンティの小学校でも学級閉鎖となっているそうだ。「マスクはしないの?」と彼女に聞いてみた。「ここまで来て、マスクも何もない」というような答えが返ってきた。

シンガポールでは22日の時点でH1N1感染による死者が3人になったと発表があった。笑顔で日本に向かった彼女も帰国時はマスクをつけてくるのだろうか? 最後に帰国後、仕事のことで合いましょうと言われた。マスクをつけてのミーティングになるのかもしれない。

新たに死亡者2人、新型インフルエンザ

7月22日、新型インフルエンザ感染による死亡者2人が確認され、計3人となったと保健省(MOH)が発表した。死亡したのは13歳の少年と55歳の男性で、2人とも持病を抱えていたと言う。

13才の少年は咳と発熱のため、19日に国立大学病院(NUH)に搬送されていた。入院中に心肺機能が停止し、集中治療室に運ばれたが、てんかん発作のため22日に亡くなった。

55歳の男性は発熱と息切れが2日続いた後18日にチャンギ総合病院に搬送された。その日のうちに心臓発作で集中治療室に運ばれたが、容態は悪化するばかりで、22日肺炎を引き起こし亡くなった。

19日に49歳の男性がなくなってから、現在でも5人の感染者が危険な状態で集中治療を受けているという。

コー・ブンワン保健相は、インフルンザの症状の疑いがあれば、すぐに治療を受けることを促すとともに、H1N1研究費として新たも1000万Sドル確保する考えがあることを明らかにした。

突然の退社、テマセク次期CEO

政府系投資会社テマセク・ホールディングスの次のCEO最高経営責任者として今年2月に取締役に就任したチャールズ・グッドイヤー氏が、退社することとなった。

テマセクは新興国への投資を拡大するために、2007年頃から資源会社最大手、豪州BHPビリトンで当時CEOだった米国人グッドイヤー氏にアプローチ。テマセクの取締役に就任した翌月に時期CEOの指名を受けていた。

突然の次期CEOの退社にテマセク側は戦略面での意見の相違によるものとし、詳細は明らかにしなかった。

グッドイヤー氏は8月15日をもって退任することになり、テマセクはリー・シェンロン首相の夫人で現CEOのホー・チン氏が引き続きCEOとして経営に携わることになる。