【シンガポールニュース】 海外投資で企業の成長を推奨

~The Straits Times 4月29日~

DBS銀行は28日、国内企業は積極的に海外投資することで、国内で懸念されている生産性の問題を解決し成長できると主張した。

DBS銀行エコノミストのアイバン・シャー氏とマ・ティエリン氏は、1-3%で足踏みしている国内成長を考慮すれば、成長率の高い海外に投資することで結果的に5-6%の企業成長が見込まれると語った。すでにこうした企業戦略はアジアで成熟している日本や台湾の企業に大きなメリットをもたらしている。

両氏は、シンガポール企業における海外への投資は増加傾向にあるものの、外国企業のシンガポールへの投資額にはいたらないとし、現在はまだまだシンガポールの経済成長が多国籍企業の投資に依存していると指摘した。

今後、多国籍企業の投資が減少したとしても、シンガポール企業が海外投資を機に成長していけば、シンガポール経済成長そのものもが自国の企業の成長によるものとなるとの見方を示した。

また、シンガポール企業の海外で成長は、就労の場を国内外に問わず、シンガポール人にもたらす収益のより正確な評価となりうる可能性についても示唆した。

【シンガポールニュース】 工業・商業スペースの物件価格、賃貸料が下落傾向

~Channel NewsAsia 4月28日~

ジュロン・タウン公社(JTC)によると、1-3月期の工業・商業スペースの物件価格、賃貸料は前年同期比5%減で、占有率も下落傾向にあることがわかった。

物件価格と賃貸料は前期比でそれぞれ2.5%と2.7%下落。4期連続で前年同期比、前期比ともにマイナスとなり、2012年以来の低価格となった。 占有率は前期比マイナス0.6%だった。 

工業・商業スペースは10-12月期までに新たに240万平方メートルが増設され、さらに来年には180平方メートルのスペースが加わる。

JTCによると、過去3年では、供給されたスペースが年平均で180平方メートルに対して需要が120平方メートルと低く、今後さらに占有率が低くなると予想される。

【シンガポールニュース】 2016年,賃金上昇率は低下し失業率は上昇

~Channel NewsAsia 4月27日~

シンガポール通貨金融庁(MAS)は27日、半年ごとの経済報告で、雇用需要が鈍り労働市場の逼迫度が緩まるなかで、2016年の賃金上昇率は低下すると発表した。

MASが予想する賃金上昇率は2.5~3.0%で、2015年の3.5%を下回るものとなった。一方で業種によって実質賃金の上昇率には大きな差がでることも予想。

またMASは、雇用の需要と供給が低迷し、通年の雇用件数の増加が見込めないため、失業率が上昇し、一定のスキルが求められる職場では、企業側の要求するスキルに見合わない就業者が増えるのではないとみている。

最新の雇用に関する調査結果では、2016年下期に人員増加に踏み切る予定の企業は全体の10%で、年初の調査結果14%を下回った。

【シンガポールニュース】 消費者物価指数、17カ月連続の減少

~The Straits Times 4月26日~

通貨金融庁(MAS)と通産省(Ministry of Trade and Industry=MTI)は25日に発表した3月の消費者物価指数(CPI、2014=100))は前年同月比1.0、前月比0.8%減で17カ月連続で減少した。

民間エコノミストは3月のマイナス・インフレについて、燃料や電気代など石油関連が石油関連商品、自家用車両保有にかかわる経費が減少したことに加え、不動産市場が低迷したことが牽引したと説明した。

しかしながら、コア・インフレ率が微増したことで、デフレ状態に陥ることはないとの見方が強い。実際、項目別ではCPIがむしろ増加したものが多く、減少したものについてもその下落幅は2,3カ月前と比較すると小さかった。

自家用車両保有にかかわる経費と住居費を除くコア・インフレ率は民間エコノミストの予想通り前年同月比0.6%増(前月比0.5%増)で、食品が前月の2.0%から2.2%上昇したこと主因となった。 

【シンガポールニュース】 MBS,1-3月期の営業利益は前年同期比33.8%減

~The Straits Times 4月22日~

総合リゾート施設(IR)マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)の1-3月期の営業利益は、前年同期比33.8%減で2億7490万米ドルだった。

親会社ラスベガス・サンズの(LVS)のシェルダン・アデルセン取締役は、営業利益が落ち込んだ要因は対シンガポール・ドルに対して米ドル高が続いたこととカジノにおいてVIP客からの勝率が低かったことを挙げた。

カジノの収入は28.3%減の4億5310万米ドルに落ち込んだ。VIP客からの勝率は前年同期の3.41%とから1.42%に下落。これはVIP客の1ドルのかけ額に対して1.42ドルを獲得した計算となる。

宿泊施設の収入は0.8%減の8,890万米ドル。モール施設での収入は2%減の390万米ドルだった。 また、モルガン・スタンレーによると貸倒引当金は3200万米ドルでGenting Singaporeの5200万米ドルを下回る見込み。

【シンガポールニュース】 COE価格は乗用車3カテゴリー全てが上昇

~The Straits Times 4月21日~

車両購入権(COE)の入札が20日に行われ、COE価格は乗用車3カテゴリー全てが上昇した。

カテゴリーA(排気量1600cc以下が130馬力以下の車両)のCOE価格が前回より2.8%高い47,300Sドル、カテゴリーB(1600cc以上か130馬力以上の車両)では5.5%高い49,602Sドル、カテゴリーE(オープンカテゴリー)は4.2%増の49,501Sドルだった。。

Uberなどレンタカー・カーリース事業者が積極的な競売参加によりCOE価格が引きあがったとの見方が強い。今回Uberは630の入札で510枚のCOEを落札。

陸運庁(LTA)は15日、5-7月期の車両購入権(COE)の発行数が前期比14.7%増の28,908枚となることを発表したばかり。 通常は発行数増加によって、価格は下落傾向にあるとの見方が強かったが、業界関係者は、今後もGrabやStridesといったレンタカー・カーリース事業者の参入によってCOE価格が引き上げられる可能性を示唆した。

【シンガポールニュース】チャンギ空港、サービス基準を緩和

~The Straits Times 4月20日~

利用客増加と人手不足から、チャンギ空港ではこれまでの利用客に対するサービス基準を緩和していく。

サービス基準の緩和により、これまでより機内預け荷物の受け取りに2、3分ほど時間がかかることが予想される。 

昨年のチャンギ空港利用者は5540万人で、今後もアジア太平洋地域内での需要が増加するとみられており、人件費面からこれまでと同様のサービスを提供することは厳しいと判断。

シンガポール民間航空局(CAAS)のスポークスマンは、利用客数や労働環境を考慮し、サービス基準を改正したことを明らかにした。 

改正内容については明らかにされていないが、7年ぶりの改正で、格安航空のチェックインにも、これまで以上に時間を要することになりそうだ。これまでは、どの航空会社もチェックインまでに10分待たせないことや2分で手続きをするなどの基準があった。

今回のサービス基準の改正を、航空会社やグランドハンドリング事業会社は評価しており、サービス基準が変わっても、利用客には大きな影響はないとの見方が強い。

【シンガポールニュース】 非石油地場輸出、15.6%減と予想以上の減速

~The Straits Times 4月19日~

International Enterprise Singapore (IE Singapore) が18日公表した統計によると、3月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同月比15.6%減で、民間エコノミストの予想12.3%減を下回った。 

3月のNodxは全般的に減速し、電子機器輸出は9.1%減で、非電子機器輸出も18%落ち込んだ。非電子機器輸出の減少は、薬品医療の30.9%減、石油化学製品の16.4%が主因となった。

主要市場10カ国・地域のうち、日本と香港を除き、Nodxは減少。特に昨年まで輸出先として2位の市場であったEU諸国向け輸出が39.1%減と、2013年2月の水準まで落ち込んだ。

HSBCのエコノミスト、ジョセフ・インカルカッテラ氏は、3月の予想以上の減少により、3月の製造生産高についてはシンガポール通産省が予想したものを下回る可能性があると語った。また、DBS銀行エコノミストのアイヴァン・シャー氏は3月のNodxの結果をうけて、自律的景気後退(techinical recession)の可能性も示唆した。

【シンガポールニュース】 大学キャンパスで健康食広まる

~The Straits Times 4月18日~

シンガポール国立大学(NUS)では、キャンパス内の食堂、飲食店などで提供されるメニュー全てのカロリーを表示し、利用者の健康志向を意識した取り組みがされている。

NUSはキャンパス内で提供される全ての食事のカロリーを計算するため専門家と契約。今後2,3年以内に全てのメニューのカロリーが表示される見込みだ。 きっかけは、昨年、同大学のキャンパス内の飲食店が,健康促進局(Health Promotion Board, HPB)が健康な食事を推進するHealthier Dining Programme (HDP)の認証を受けたこと。 

2014年から始まる同プログラムで、HPBは飲食店に500カロリー以内のメニューの提供を推奨。 島内では1,500を超える飲食店がHDPの認証を受けている。 これら飲食店関係者はHPBに認可された卸売業者とタイアップして、食材の見直しや料理法などからカロリーの低いメニューの考案。

NUSキャンパス内で提供されるチキンライスは脂分の多い皮の部分を取り除き、ブラウンライスを使用することで、通常の425カロリーから350-400カロリーまで抑えている。 また、オムライスもクッキングオイルを少なめにし、ご飯やソースの分量を減らし野菜を多くしたことで、通常の590カロリーから498カロリーまで抑えたメニューを提供している。

カロリーの低いメニューを提供している店では、スタイルのいい学生ほど低カロリーのメニューを選ぶ傾向にあるといい、全体では20-30%の学生・大学スタッフが新しく考案した健康食を好むようだ。

2010年の調査によると、シンガポールでは18歳から69歳の9人に1人が肥満であり、特に40歳以下の肥満人口が急増している。教育省の調べでは、2014年の学生の肥満率は12%まで上昇。

HPBは小・中学校の食堂で栄養バランスのとれたセットメニューを提供し、幼少時から栄養バランスのとれた食生活を身につけることで、肥満児の割合を抑えるプログラムなどにも取り組んでいる。