【シンガポール】 W杯と有給休暇

KAMOBSこぼれ話 Vol.112

W杯もベスト4が出揃い、明日からの試合は無料チャンネルでも放送される。 無料チャンネルでの放送は開幕戦以来だ。視聴契約をしていない者には有難い。

前回(2010年)の南アフリカ大会はSingTelとStarHubが共同で放映権を獲得ししたものの、一般家庭用の視聴契約料(W杯64試合)は2006年のドイツ大会から4.4倍高い88Sドルとなり波紋が広がった。 

今回はSingTelが単独で放映権を獲得し、視聴契約料はさらに値上げされ105Sドルとなった。StarHubが放映権の共同取得を打診していたがSingTelが単独で放映権を獲得した経緯があり、前回同様2社が共同で放映権を取得していたら視聴契約料がもっと抑えられたのではないかという見方が強かった。 

批判を払拭するかのように、SingTelは今回初めての試みとして人民協会(People’s Association)、国有宝くじを管轄するSingapopre Poolsと協力してコミュニティークラブでのパブリックビューイングを企画・実行した。 島内40のコミュニティークラブは多くのサッカーファンの熱気に包まれている。

明日はドイツVSブラジルの好カード。試合開始時間は4:00だが、これまで以上に多くのファンが観戦するのではないだろうか。

試合開始が早朝ということで、ドイツ系企業では社員に特別な有給休暇を与えるところもあるようだ。 試合が終わってから職場や学校に向かわなければならないサッカーファンには羨ましい限りだ。 

ちなみに、我が家の愚息たちは試合を見終わったら、そのまま学校に行くと言っていたが・・・・・・・・。

W杯といえば、2002年、当時は英系企業に勤めていて、W杯期間中のカルチャーショックを目の当たりにしたことを思い出す。 オフィス唯一の日本人であった自分に周りが必要以上に気を使ってくれた。

お陰で、熱狂的なサッカーファンではなかったが、6月14日(金)のチュニジア戦は自宅で、18日(火)のトルコ戦はパブリックビューイングが行われていたSuntec Tower 3で日本を応援する多くのシンガポール人達と一緒に観戦することができた。 両日ともに、特別有給休暇のようなものだった。

その分、イングランドVSブラジル戦があった6月21日(金)の午後は広いオフィスで働く数人のうちの一人とならざるを得なかった。 会社の一番大きな会議室には200人近く集まったとか・・・・・。

部下の一人は明らかにズル休みと思われる病欠(MC)で会社を休んだ。 翌週月曜日、元気に出勤した部下。 ブラジルを応援していた彼は、オフィスの会議室で「イングランドサポーターと時間をともにしたくなかった」と、後にコッソリ教えてくれた。

彼によると、ズル休み(?)した6月21日の午前中は、病欠の診断書を求め、多くのサッカーファンがクリニックに押しかけていたそうだ。 ブラジル代表やイングランド代表のジャージーに身を包んだ患者(?)もいたとか。なんとなく想像して笑ってしまった。

明日はどんな患者が医者に診断書を作成してもらうのだろうか?

顧客訪問の前に、通りかかる近所のクリニックを覗いてみよう。愚息たちの姿がないことを祈りながら・・・・・。