【シンガポールニュース】新型コロナウイルス後の課題について首相が演説

~CNA 6月7日~

リー・シェンロン首相は6月7日、新型コロナウイルス後の国の在り方について、テレビを通じ演説を行った。今後数年はこれまで経験したことのない困難に直面するものの、必ず立ち直ってより強くなるだろうと国民に語った。

リー首相は新型コロナウイルスは公衆衛生の問題であるだけでなく深刻な経済的、社会的、政治的問題でもあるとし、今後は衛生・安全を維持しながら、生活・仕事・遊びの方法を調整していく必要があると訴えた。また、政府はコロナ支援策として4回の補正予算でシンガポールGDPの19.2%に相当する計929億Sドルを拠出するが、これらの措置でも世界経済の構造上の変化から免れることはできないと述べた。

世界経済は国際貿易と投資が鈍化し人々の移動が制限され、各国は必要不可欠な商品やサービスに関して、他国への依存度を下げる方向にむかい、自由でオープンな貿易で多大な恩恵を受けてきたシンガポールは、まったく異なる未来に備える必要があると語った。それでも貿易相手・投資先として国際的な名声を得ている強みがあり自ら新しい機会に結びつける優位性があると述べた。

加えて、新しい雇用を創出するのに十分な条件が備わっていることや経済変革の計画を先取りし、労働者の再教育と公共部門と民間部門の両方へのデジタル化に投資し、イノベーションと研究開発能力を構築することで、不確実性への準備に前向きなスタートを切ったことと強調した。

新型コロナウイルス後、世界がどのように変化するか正確に予測することは不可能だが、これら将来の経済戦略が国をしっかり支えてくれるだろうと述べた。