【東南アジア市場編】 夏の商品には暑さ対策の考慮を

★訪日外国人の観光誘致を考える Vol.6

6月を前に、日本各地で30度以上を記録している。7月の出張を考えると既に憂鬱だ。昨年は7月末から1週間ほどの出張で、東京・大阪・京都を回った。暑い日が続き、特に京都のうだるような暑さに閉口した。

京都ではインドネシア人団体客に同行し、観光スポットを回ったが、金閣寺では写真を撮りおわるとすぐに駐車場に向かい、清水寺では暑さと坂道で体が思うように動かず拝観を断念するツアー参加者もいた。

赤道直下のインドネシアは、熱帯性気候に属し、乾季になると非常に蒸し暑い。そんな国からやってきた観光客でさえも、日本の夏の暑さには適わない様子だった。

日本では各地で、外国人観光客向けに、暑さへの対処法を複数の言語で知らせる動きもみられる。とても重要なことだと思う。それと同時に観光誘致の観点からは、旅程の観光スポットに「涼しさを感じさせてくれる場所」を組み入れて、他の商品との差別化を図るのはどうかと考える。

日本人でも、真夏になると涼を求めて避暑地に足を運びたくなる。夏だからこそ味わえる「涼」。各季節の風物詩は四季のない国の人の目にも魅力的に映るだろう。避暑地での夏の風物詩も十分楽しんでもらえると思う。

昨夏、京都の観光スポットで、汗びっしょりになりながら、苦痛な表情を浮かべていた外国人観光客をみて、本当に気の毒に思ったものだ。「夏に日本に来るなら、ここじゃないくて、もっと沢山いいところがありますよ」と、どれほど伝えたかったことか・・・・・・。

「日本は大好きだけど、夏は暑すぎる! 夏以外にお勧めの時期はいつですか?」と、両親とツアーに参加していた華人系インドネシア人3姉妹に聞かれた。ツアーのエスコートとガイドを尻目に、「観光スポットを少し変えるだけで、どの時期でも楽しんでもらえますよ」と、うちわを仰ぎながら回答。

今年の7月も、17日・18日のイドゥル・フィトリ(1436年断食明け)とその前後の政令指定休日の連休を利用して多くのインドネシア人観光客が日本を訪れるだろう。できれば、多くの方々に真夏の涼を感じてもらいたい。

*KAMO CONSULTANCYは東南アジア諸国からの旅行者が求める旅程を考案するインバウンドコンサルタントです