【東南アジア市場編】 空港からのアクセスを考えた観光誘致

★訪日外国人の観光誘致を考える Vol.11

外国人観光客の誘致を目的に、到着空港からの移動手段を組み入れた商品化が進んでいる。

主要空港から距離がある地方までの移動手段の一つにレンタカーがある。 先月から、このレンタカーの料金と高速道路乗り放題パスを組み合わせた「ドライブ旅行商品」が販売されている。

この「ドライブ旅行商品」は、岐阜県と連携し、中日本高速道路株式会社(NEXCO)が販売。外国人観光客に、レンタカーで岐阜県内の観光地めぐりを楽しんでもらおうという狙いがある。レンタカーは中部国際空港または名古屋駅からトヨタレンタリースを利用。販売価格は、税込みで4日間34,900円、 5日間43,300円とお値打ちだ

かつて岐阜県は、中部国際空港から出発できる複数のレンタカーが、英語で表示・音声案内可能なカーナビを備えていたことに着眼。すでに個人旅行が旅行形態の過半数以上を占めていたシンガポールを対象に、レンタカーによる県内周遊をプロモーションし成果を上げている。

外国人観光客によるレンタカーでの観光は北海道や九州では定番のようだが、今後は本州や四国各地でも需要が高まるのではないかと考える。

また、限られた期間内に多くの観光地をまわってみたいという主に東南アジアからの旅行者には、ジャパンレールパス(JRパス)も同時に勧めたい。

JRパスは、主に外国人観光客が、JRの鉄道・路線バスを期間内に自由に利用できる特別企画乗車券だ。普通車7日間の大人料金が29,110円だから、こちらもかなりお値打ちと言えよう。 

JRパスは、主に新幹線の利用がメインになるかと思うが、地方の鉄道や路線バスの明確な情報提供によっては、外国人観光客の行動範囲も大きく広がりそうだ。

地域活性化促進事業として外国人観光客を呼び寄せたい地域としては、観光誘致に、この特別企画乗車券をうまく利用しない手はない。シンガポールでは鉄道やバスでのリラックスした旅も紹介される頻度が多くなってきている。路線からしか見えない風景、その地方ならではの駅弁なども含め観光資源としての情報が流れている。

東南アジアから訪日旅行者は、個人旅行が多くリピート率が高い。彼らのニーズに応えるためにも、空港からのアクセスを考慮した観光誘致は今後ますます注目されると思う。

*KAMO CONSULTANCYは東南アジア諸国からの旅行者が求める旅程を考案するインバウンドコンサルタントです