【シンガポールニュース】5月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同月比15.9%減

~The Straits Times 6月17日~

シンガポール企業庁(Enterprise Singapore)が17日公表した5月の非石油地場輸出(Nodx=石油輸出・再輸出を除く輸出)は、141億Sドルで前年同月比15.9%減少した。2016年3月の16%減に次ぐ大幅減少となった。

世界の電子機器市場の減速と米中貿易の緊張により、Nodxは引き続き低調に推移するとみられている。メイバンク・キムエンのエコノミスト、チュア・ハクビン氏とリー・ジュイ氏は、シンガポールには米国の輸出規制を遵守しているIntel、Micron、Broadcom、Panasonicなど多くの多国籍企業が進出していることから、米中貿易戦争が技術戦争へ拡大することで、シンガポールが巻き添え被害に直面するリスクが高くなると指摘した。

一方、野村のリサ―チ・アナリストのユーベン・パラレル氏は、Nodx減速は6月に一時的に緩やかになる可能性を示唆した。米国が中国に対して更なる関税引き上げを敢行すれば、域内のサプライチェーンとしてのシンガポールからの輸出が増えるとの見方を示した。

4月はブルームバーグのアナリストによる事前予想4.6%減より下げ幅が大きく、電子機器輸出および非電子機器輸出ともに落ち込んだ。

電気機器輸出は3月の26.7%減に続き4月も16.3%減と不調が続いた。ディスクメディア製品が31.3%減、ICが21.2%減、ICパーツが51.7%減と大きく落ち込んだ。非電子機器の輸出は7.9%減で、医薬品(46.6%減)、特殊機械(22.7%減)、石油化学製品(13.6%減)の出荷減速が主因だった。

Nodx主要市場10ヵ国・地域全体では香港と米国以外は不調で、 EUが25.4%減、日本が31.3%減と大幅減少を記録した。また最大の輸出国中国も5.8%減と減速した。