【シンガポールニュース】消費者のデジタルシフトで倉庫・物流の非PMET需要強まる

~The Straits Times 8月11日~

コロナ禍で消費者のデジタルシフトが加速するなか、倉庫・物流など特定のセクターでのPMET(専門職、マネージャー、エグゼクティブ、技術者)以外の人材の需要が強まっている。

Circuit Breaker明けの6月2日から7月末までに求人ポータルサイトFastJobsに求人情報を投稿した企業は3,000社で、Circuit Breaker中より87%増加した。

FastJobs社の統計によると、Circuit Breaker後は倉庫・物流分野が小売・ホスピタリティ分野を追い越し、求人案件でトップにたった。FastJobsのリム・フイシャンGMは、倉庫・物流分野の中小企業での雇用が活発化しているという。

人材紹介会社MCI Career Servicesのアンジェラ・アン氏は、倉庫・物流分野で業務プロセスが完全自動化されるまでには数年かかることから、今後数年間の持続的な労働力需要を予想。なかでも倉庫アシスタント、フォークリフト運転手、配達サービスなどの役割が求められるという。

PMET以外の求人では、月額給与(中央値)が1,500~2,250Sドルで、全て分野で100Sドル未満の変動がみられる。コロナ禍の市場では多くの企業で給与が削減されるなか、より積極的な求職者は柔軟で需要的な姿勢をみせている。

【シンガポールニュース】就労パスを持つマレーシア人への自宅待機期間が7日間に短縮

~The Straits Times 8月6日~

ガン・キムヨン保健省は8月6日、シンガポールの就労パスを持つマレーシア人に対してシンガポール入国後の自宅待機期間(SHN)を14日間から7日間に短縮すると発表した。

SHNの短縮はマレーシアの新型コロナウイルスによる有病率がシンガポールとほぼ同じであり、感染のリスクも極めて似ているというリスク評価に基づいたもの。

保健省の医療サービス局長であるケネス・マック氏は、政府はシンガポールへの渡航者に対する政策方針を常に見直しているとしたうえで、当初はコロナウイルスの最大潜伏期間である14日間を隔離期間としていたが、調査を続けるなかで、コロナ感染症状が発生した渡航者のほとんどが入国して5~6日で症状が現れていることを確認したと述べた。

シンガポールの就労パスを持つマレーシア人は陸路経由での入国と渡航先で最低90日間滞在することが義務付けられる。

【シンガポールニュース】NUS医学生、患者安全をバーチャルトレーニングで学習

~The Straits Times 8月5日~

新型コロナ予防策として社会的距離の確保が求められている中、シンガポール国立大学(NUS)の医学部では患者安全の学習にバーチャルトレーニングゲームを導入した。

PAtient Safety aS Inter-Professional Training(PASS-IT)と呼ばれるゲームは、医学生1,500人に手術室での適切な手順を習得させることを目的に医学部で開発された。

大学にはバーチャルトレーニング・ステーションが12あり、さまざまな医療シナリオ別に15分のゲームがあり、医学生は標準の手順を実行するよう求められている。

PASS-ITでは、患者の同意を確認して本人であることを確認する方法や、手術器具の正しい取り扱い方法、チームメンバーが誤って自分を切ってしまった場合に何をする必要があるかなどを説明。

本来、医学生は臨床で医者の行動を観察し患者安全の知識を習得するが、新型コロナの影響で現在はこうした実践学習が除外されている。臨床上の制限があるなか、大学側は医療現場で起こりうることを学習できるツールとしてPASS-ITの役割を重要視している。

【シンガポールニュース】NUS研究者が触覚を再現する人口皮膚を開発

~CNA 8月3日~

シンガポール国立大学(NUS)で材料工学を研究しているベンジャミン・ティー准教授が触覚を再現する人工皮膚の開発を進めている。

現在開発中の「Electronic Skin」は義肢使用者が、物体の存在を確認するだけでなく、手触り、温度、痛みなども感じることができる人口皮膚として医学界から大きな注目を集めている。

同人口皮膚は100個の小さなセンサーで構成され、サイズは約1平方センチメートル。ティー准教授によると人間の神経系よりも早く情報を処理することができ、20~30の異なる感触を認識でき、点字も90%以上の精度で読み込むことができる。

7月に開催されたデモでも、ストレスボールとプラスティックボールの「柔らかさ」と「硬さ」を正確に検知。今後研究を重ねるなかで、AIアルゴリズムにより人口皮膚の学習能力を高めていく。

「Electronic Skin」のコンセプトについて、ティー准教授は英語スター・ウォーズのルークスカイウォーカーが右手を失い、ロボットのような義肢に置き換えられ、再び触覚を取り戻したシーンに触発されたという。

【シンガポールニュース】無印良品、オンライン販売で売上増60-70%増

~CNA 7月20日~

日本の家庭用品チェーン無印良品(Muji Singapore)はCircuit Breaker(ロックダウン)期間中にオンライン販売を強化したことで、店舗営業再開後の売上を伸ばしている。

Muji Singaporeの広報担当によるとロックダウン中はEメールで注文をとり、現在はオンラインショッピングeCapitamallとShoppeでも商品を販売している。店舗営業の再開が許可されてからは、昨年同時期と比較して売上も60~70%増加した。

Muji Singaporeでは、オンライン販売はニューノーマルの常識になるとして、今後独自の電子商取引プラットフォームを構築し、コスト削減についても綿密に状況を把握しながら事業の長期的な実現性について検討していく。

無印良品は米国法人が7月10日に連邦破産法11条(日本の民事再生法に当たるチャプター11)を申請して破綻したが、シンガポールおよびマレーシアでの事業は安定しているという。無印良品はシンガポールで10店舗を運営している。

【シンガポールニュース】公営住宅新規プロジェクト、最長で9ヵ月の工期遅延

~The Straits Times 7月16日~

住宅開発局(HDB)によると、受注建築(BTO)方式の公営住宅の完成が建設作業の中止などで最大9カ月遅れる可能性があることがわかった。

HDBによると4月7日から始まった約2ヵ月間のCircuit Breakerで建設作業が中止となり、必須部門での経済活動が再開した6月2日以降も、建設現場での安全管理の徹底により、多くのプロジェクトで完成時期が遅れている。

加えてサプライチェーンの崩壊により、海外から建築資材の供給が途絶え、さらに請負業者が建設庁(BCA)の安全要件を満たしていなかったことも工期遅延に大きく影響した。

BTO方式の公営住宅ですでに工事が始まっているプロジェクト89件のうち、7月2日時点でBCAより工事再開が承認されたのは64件。今年第2四半期中に完成予定だったプロジェクトのほとんどは既に完成までに6ヵ月の遅れがでている。

【シンガポールニュース】マレーシアとの陸路往来、8月10日を目途に再開

~CNA 7月14日~

シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相とマレーシアのヒシャムディン・フセイン外相は14日の共同声明で、2国間の陸路往来について8月10日を目途に再開することを発表した。

対象者は必須業務目的で渡航が必要なビジネスマンと、マレーシアでの長期就労査証を所持するシンガポール居住者とシンガポールでの長期就労査証を所持するマレーシア居住者。長期就労査証所持者は最低3ヵ月間継続して就労すれば短期間帰国することことが許可され、再度入国も可能となる。

対象となる渡航者は、PCR検査を含む両国が合意した一般的な新型コロナウイルス感染予防および公衆衛生対策を遵守する義務がある。また事前に旅程表を渡航する受け入れ国に提出し、滞在中は旅程に従った行動が必要となる。

また、両国は健康監視プロトコルと利用可能な医療リソースを考慮して、両国の渡航者のための適切なスキームを確立することで合意した。今後は両国間の人や経済交流の回復を急ぐ。

【シンガポールニュース】第2四半期GDP前期比年率-12.6%

~CNA 7月14日~

シンガポール通産省(Ministry of Trade and Industry=MTI)が14日に発表した4~6月期の国内総生産(GDP)成長率は速報値で前期比年率-12.6%で、1~3月期の成長率-0.3%から大きく減速した。

四半期ベースでは、4~6月期のGDPが前期比-41.2%と落ち込み、1~3月期の-3.3%に続いて2期連続マイナス成長となるテクニカル・リセッションに突入した。

第2四半期のGDP減速は、外需の低迷や新型コロナウイルス感染拡大によるCircuit Breaker(ロックダウン)により必須部門以外での事業の営業が禁止となったことが大きく影響した。経済活動は4月7日から6月1日まで継続された。

2020年通年のGDPは-4~-7%となる見込みで、新型コロナウイルスによる経済への影響は計り知れない。政府は5月の時点で第4次補正予算を発表しており、経済政策への拠出額はこれまでシンガポールGDPの19.2%に相当する計929億Sドルとなった。

【シンガポールニュース】新規感染者数322人、第2フェーズ以降後最多

~CNA 7月13日~

保健省(MOH)は7月13日正午までの、新型コロナウイルス新規感染者数が322人だったことを発表した。社会・経済活動の規制緩和が第2フェーズに移行してからは最多となった。

新規感染者の大半は、労働者用居住施設で集団生活を送る外国人労働者だった。市中感染者数は11人で、4人の感染経路は確認されている。感染経路が確認されていない7人のうち6人は無症状だった。この1週間で確認された1日あたりの市中感染者数は14人で前週の12人から増加した。

輸入感染は5人で、インドとパキスタンから帰国した永住権保持者2名、ワークパス保有者でフィリピンから入国した2名と配偶者ビザを持ち米国から入国した1名。5人ともシンガポール到着後の自宅隔離中の検査で感染が確認された。

シンガポールは6月17日から社会・経済活動の規制緩和の第2フェーズに移行しており、小売店などの営業再開が許可された。7月13日からは入場者を50人に限定して映画館の営業も再開された。

【シンガポールニュース】車両購入権(COE)、全てのカテゴリーで上昇

~CNA 7月8日~

新型コロナ感染拡大による社会・経済活動の規制で中断されていた車両購入権(COE)入札が8日に再開され、全てのカテゴリーで落札価格が上昇した。

小型車(カテゴリーA)の落札価格は、33,520Sドルで前回より2,200Sドル以上上回った。カテゴリーB(1600cc以上か130馬力以上)は35,889Sドルで上昇額が5,000Sドル以上と最大だった。

大型車が対象となるカテゴリーE(オープンカテゴリー)は、前回を3,000Sドル上回る34,989Sドルで、カテゴリーC(商業車、バス)も前回より2,500Sドル高い24,502Sドルだった。また上昇率が最も高かったのはカテゴリーD(バイク)4,489Sドルから7,702Sドルに上昇。

今回のCOE発行数は4,382。4月から6月まで入札中断によるCOE発行数の割り当て累積数は19,480で、その3分の1は7月から9月までに、残りは次の9カ月間にそれぞれ割り当てられる。

落札価格
カテゴリー 7月8日 3月18日
カテゴリーA(排気量1600cc以下で130馬力以下) 33,520 31,210
カテゴリーB(1600cc以上か130馬力以上) 35,889 30,012
カテゴリーC(商業車、バス) 24,502 22,002
カテゴリーD(バイク) 7,702 4,489
カテゴリーE(オープンカテゴリー) 34,989 32,500