【シンガポールニュース】10月のコア・インフレ、前月から0.1ポイント減の0.6%

~The Straits Times 11月25日~

25日に発表された10月の消費者物価指数(CPI、2014年=100)は100.4となり、前年同月から0.4%上昇した。コアインフレ率(運輸や住宅など、政府の政策の影響を受けやすい項目を除外したインフレ率)は前月より0.1ポイント減少の0.6%となり2016年3月以来の低水準となった。

通貨金融庁(MAS)と通産省(MTI)によると、10月は電気・ガスの値下がりのほか、サービス価格の上げ幅が縮小したことが大きく影響した。電気・ガス価格は電気代値下げや電力オープン市場(OEM)による電力自由化の効果により前年同月比では9月の8.3%減から10月は12.5%減となった。また、サービス価格は9月の1.4%から1.2%に鈍化した。

Bloombergは事前予想でCPI、コアインフレ率ともに前月と同じ0.5%、0.7%と予測していた。メイバンク・キムエンのエコノミスト、チュア・ハクビン氏とリー・ジュイ氏は、来年のインフレ圧力は、景気回復が鈍いことに加え、賃金上昇が緩やかなことから、現状維持で推移するとの見方を示した。

2019年通年のインフレ率の予測は0.5〜1.5%、コア指数は1.0〜2.0%に据え置く一方、2020年通年はともに0.5~1.5%と予測。

【シンガポールニュース】AI推進の一環として2025年までに入国審査を完全自動化

~The Straits Times 11月13日~

Singapore FinTech Festivalおよび Singapore Week of Innovation and Technology conferenceに出席したヘン・スイキャット副首相は13日、5つの主要な国家AIプロジェクトの1つとして国内全ての入国審査を完全自動化することを発表した。

”Smart Nation”プロジェクトを加速させるための組織”Smart Nation and Digital Government Office”によると、国家AIプロジェクトは迅速に結果が得られ、社会的および経済的利益を提供できるとして、国境警備の他、物流、医療、教育、不動産管理で進められる。

検問所でのセキュリティークリアランスは、2025年までに指紋・顔・虹彩認識による完全自由化となる。国境でAI導入は、旅行者の入国審査を速やかにするとともヒューマンエラーを減らす。さらに入国審査官は、より綿密な調査が必要な入国者に焦点を合わせるなど、効率化の向上にも繋がる。

チャンギ空港ターミナル4では、入国審査を速やかにするために顔認識装置を設置した結果、最大20%の人員削減と業務効率化を達成したと報告された。

【シンガポールニュース】甘味飲料の広告規制も消費者支出に影響なし

~The Straits Times 11月12日~

調査会社のフィッチ・ソリューションズは、甘味飲料の広告が規制されても消費者の支出には影響しないとの調査報告を発表した。

企業レベルでは2017年にシンガポール国内の主要な飲料水メーカーが、2020年までに飲料の糖度を12%削減することを合意。10月の甘味飲料の広告規制発表後も、製品の調整など対応に追われている。

フィッチ・ソリューションズは、消費者の観点では今回の保健省の決定が広告規制に留まったことで、今後の商品動向に大きな変化は見られないと予想した。

実際、ここ最近の消費習慣でも、より糖分の低い甘味飲料にシフトしているだけで、甘味飲料全体の消費は落ち込んでいないという。

フィッチ・ソリューションズは、甘味飲料で代表的な炭酸飲料の消費は2019~2023年にかけて1人あたり平均1.5%成長し、一人あたりの消費額は年間37米ドルに達すると予想している。

【シンガポールニュース】統一QRコードで医療費支払いが可能に

~The Straits Times 11月11日~

DBS銀行は11日、国内すべての公立総合診療所、病院、専門医療センターで統一QRコード(SGQR)による電子決済を来年末までに可能にすると発表した。

SGQRによるデジタル支払い方法は段階的に導入される予定で、第1フェーズとして月曜日から27の公立病院、専門医療センター、総合診療所で利用が開始される。

DBS銀行は3つの公的医療クラスター、National Healthcare Group(NHG)、National University Health System(NUHS)、Singapore Health Services(SingHealth)がSGQRを導入することを支援する。

同銀行によると、現状では患者5人に1人は現金やチェックで医療費を支払っている。同銀行のラオフ・ラティフ氏は、高齢化が進む中、SGQRでの決済を導入することは、様々な年齢層に電子決済を利用してもらうきっかけに繋がると話した。

【シンガポールニュース】携帯財布YouTrip運営会社がタイに進出

~The Straits Times 11月6日~

マルチ通貨モバイルウォレットYou Tripを運営するYou Technologies Group Limitedは5日、タイのカシコン銀行とのパートナーシップを通じてタイに進出したことを発表した。

この提携により、カシコン銀行のユーザー1,160万人は同銀行のK PLUSアプリからYouTripへの登録が可能となる。同銀行では年間40万人の登録者を見込んでいる。

You Technologies Group Limitedの共同経営者カエキリア・チュー氏は、カシコン銀行との大きな相乗効果に期待。同氏は銀行とフィンテックのパートナーシップを通じて新しい市場に進出することは、タイでYouTripのようなサービスが求められていることの証だと述べた。

カシコン銀行は、バーツ高、旅行商品のプロモーション、海外への直行便増加などによりタイにおける海外旅行市場は拡大しており、外国為替市場に大きなメリットをもたらしているとYou Tripに期待。

You TripはMastercardとEZ-Linkを提携し2018年8月にサービスが開始された。シンガポールではこれまでダウンロード数が40万、処理数1000万を記録している。

【シンガポールニュース】JB-シンガポール間の高速鉄道建設決定を歓迎

~CNA 10月31日~

シンガポール政府は31日、シンガポールとマレーシア・ジョホーバル州を結ぶ高速鉄道(RTS LINK)建設を進めるとしたマレーシア政府の決定を歓迎した。

前日、マレーシアのマハティール・モハマド首相が記者会見で、RTS LINKプロジェクトはコストを約3分の1削減して進めると述べた。同首相はプロジェクトの費用を31.6億RM(10.3億シンガポールドル)と見積もっていると述べた。これは当初の17億7000万RMより4.99億RM(36%)少ない。

昨年1月、両国はRTS LINKの2024年末までの完成を目指す最終合意に署名したが、マハティール政権発足後の昨年5月、マレーシア側の要請があり今年9月30日までのプロジェクト中断を発表。マレーシア側が既に発生した60万Sドルを負担することを条件として中断が合意された。9月には10月末まで、追加費用なしでプロジェクトの中断が1ヵ月間延期されることで合意。

シンガポール運輸省(MOT)は、マレーシア側からのコスト削減提案について更なる情報を要求している段階だが、コスト削減によるプロジェクト変更にはRTS LINKの契約の修正が必要となるため、両国が議論して懸命に取り組んでいると述べた。

RTS LINKは1時間に片道10,000人を輸送することから、1日のラッシュアワー時に60,000人のスムーズな両国間往来を可能にすると期待されている。

【シンガポールニュース】政府主導で、データセンター向け冷却技術を開発

~The Straits Times 10月21日~

シンガポール国立大学(NUS) 工学部、ケッペルデータセンターホールディングス、シンガポールLNGコーポレーション(SLNG)は、データセンター向けの斬新で費用対効果の高い冷却技術を共同開発する。

同プロジェクトは、グリーンデータセンター研究プログラムのもと、シンガポール政府の国立研究財団がサポートする。21日の共同声明では、持続可能でコンパクトなデータセンターへの道を切り開く冷却媒体のプロトタイプを開発することが発表された。

プロトタイプは、シンガポールLNGターミナルから複数のデータセンターに冷熱を効率的に保存して運び、その後、各データセンターの冷却ループ内での循環により効果的に冷却する機能を有する。

Semiclathrate Thermal Energy Carrier Systemと呼ばれる新しい冷却技術は、データセンターの電力使用効率を20%向上させると見込まれ、冷却インフラストラクチャの設置面積を削減することにより、施設スペースと建設コストを節約できると期待されている。

新しい冷却技術については、NUSが2022年までに実証するためのプロトタイプを設計、構築、運用する。

【シンガポールニュース】高糖度のパッケージ飲料の広告、全面的に禁止

~The Straits Times 10月10日~

シンガポール保健省は10日、糖度の非常に高いパッケージ飲料の広告を全面的に禁止すると発表した。こうした広告禁止はシンガポールで世界でで初めてとなる。

今回の発表では、広告規制だけでなく、糖分の中~高程度の飲料について、パッケージの前面に不健康であることを示すラベルの表示が求められることも明らかになった。

ラベルの表示の対象となるのは、ボトル、缶、パックに入っているインスタントドリンク、ソフトドリンク、ジュース、培養ミルクおよびヨーグルトドリンクなど。

今回の決定は2016年から開始している糖尿病の予防対策の一環。エドウィン・トン保健大臣は、これらの変更は、消費者がより多くの情報に基づいた選択を可能とすることと、製造業者に飲料の糖分を減らすよう促すことを目的としていると述べた。

保健省と健康促進委員会(HPB)は、昨年12月から8週間に渡って、(1)糖分・栄養情報のラベルの義務化、(2)広告規制の強化、(3)飲料メーカー、輸入業者への砂糖税課税、(4)糖分の高いパッケージ飲料の販売禁止、の4つの規制案について一般から意見を募った。

回答者4,000人のうち、84%がラベルの義務化を、71%が広告規制をそれぞれ支持した。回答結果から砂糖税導入と、糖分の高いパッケージ飲料の販売禁止についてはさらなる検討が必要だと判断された。

【シンガポールニュース】トゥアス港、2040年に世界最大の自動化コンテナターミナルへ

~CNA 10月3日~

シンガポール西南のトゥアス新港で行われた貨物ターミナルの起工式で、リー・シェンロン首相は「海運の未来を再考する機会となる」と祝辞を述べた。

公式には、ターミナルのコンテナ取扱処理能力は年6,500万TEUとなるよう設計されているが、リー首相は現在の年間3600万TEU(20フィート相当単位)の2倍になる可能性もあると期待を寄せた。

トゥアス港開発工事第1期には24億Sドルが投じられ、水深のある合計21のバースを建設する。2027年の完成時にはコンテナ取扱処理能力は2,000万TEUとなる。また最初2つのバースは2021年に稼働する予定。

将来的には、タンジョンパガー、パシルパンジャン、ケッペル、ブラウニの既存施設のコンテナターミナル業務をすべてトゥアスに移管し、トゥアス港は2040年の全面開業時に世界最大の完全自動化ターミナルになる。

【シンガポールニュース】マレーシア運輸省、シンガポール登録車両の入国許可制度を再延期

~CNA 10月1日~

マレーシア運輸省(MOT)は1日、CNAの取材に対して車両入国許可制度(VEP)の導入について、次回の通知があるまで延期となることを改めて強調した。

運輸省は9月23日、シンガポールとの国境で10月から設置予定だったVEPの導入を延期すると発表。マレーシア政府は2017年に、マレーシアに入国する外国登録車両の盗難または罰金が科せられた車両の出国を防ぐ取り組みの一環としてVEPの導入が必要になると発表。

延期が今回が6度目。同省は今回の延期の理由の一つとして、外国車両に貼り付ける電波個体識別(RFID)がついたVEPタグに問題があることを明らかにした。

VEPはRFIDがついたVEPタグを通じて入境時の料金が徴収されるようになっており、RFIDはプリペードカードのTouch & Goとリンクして支払われる仕組みとなっている。

VEP導入に関しては、オンラインでの登録過程での様々な問題が指摘されていた。