【シンガポール】 Cosplayer

KAMOBSこぼれ話 Vol.108

若者のヘアースタイルを見ていると随分とシンガポールも変わったものだと感じる。来星当時は長髪はもちろん、髪を染めた男性を見かけることはなかった。女性でも金髪はほとんどお目にかからなかったと思う。

ヘアースタイルと言えば、1984年、ミュージシャンの喜多郎が、彼のトレードマークでもある長髪が理由でシンガポールに入国できなかったのは有名な話。長髪が社会の風紀を乱すとの理由で規制されていたようだが、その長髪が、いつ解禁になったのかは知らない。少なくとも喜多郎が入国を拒否されてから12年後のシンガポールで、長髪男性を見た記憶は全くない。

あの頃と比べると若者の頭は随分カラフルになったし、いろんな形が目に飛び込んでくるようになった。長髪の男性はもちろん、アイスカチャン(シンガポールのカキ氷)のような必要以上にカラフルな頭をした女性も見かける。

ヘアースタイルと同時にファッションにも大きな変化があらわれたのは2000年頃だったか? 若者たちのセンスはお世辞にも良かったとは言えないが、彼らなりのファッションを楽しんでいたように思う。 

それから何年か経って、シンガポールで初めてコスプレを見かけた。自分なりのコスプレを楽しもうとする若者のグループだったが、正直、陳腐な仮想行列にしか見えなかった。

その後、コスプレは何の規制も受けずに漫画ファンを取り込んでいった。彼らは間もなく、”Cosplayer”としての地位を獲得。現在ではコスプレ人口も増えていると聞く。

6月9日から15日までFunan Digital Life Mallにおいて、Anime Matsuriが開催される。最終日には商品券(350シンガポール・ドル相当)を懸けアツいコスプレバトルが催されるとか。日本、マレーシア、韓国からのゲスト”Cosplayer”も来場するようだ。

コスプレには全く興味はないが、親日派で漫画好きのシンガポール人”Cosplayer”には是非とも楽しい一日であってほしい。コスプレレベルに関係なく・・・・・・・。

【シンガポール】 シンガポール時間

KAMOBSこぼれ話 Vol.107

所定の場所に必ず10分前には到着する知り合いがいる。太い手首に巻かれた腕時計の長針は常に15分先にある。シンガポールに来てから、時間にルーズにならないようにと常に15分早めて設定しているという。 

シンガポール人の時間感覚が身についてしまい、時間ギリギリにならないと次の行動に移れなくなったとか・・・・・・。本人曰く、時間を15分先に進めることで、時間を厳守できるだけでなく、気持ちのゆとりもでてきて一石二鳥らしい。 

取引先との面談時間が15:00の場合、14:45には相手と会える準備ができている知人。遅れることを思えば、そこからの待ち時間は気にならないという。同じく体内にシンガポール時間が流れているのに、心構えの違う自分が恥ずかしい。

短期ではあるが、某プロジェクト用のスタッフが必要になり、本日、面接をすることになった。 事前に「所定の場所に時間厳守でおねがいします」と伝えてある以上、こちらが遅れるわけにはいかず、いつも以上に早め早めの行動を心掛けた。 

1人目の面接。なんとか予定時間には間に合ったが、気持ちにゆとりがなく、噴出す汗を拭うのに必死だった。 面接を受けに来てくれた女性もほぼ同じ頃到着。 こちらはとても落ち着いていた。

以前、日系企業で働いていた経験があり、日本人駐在員のボスからも”Punctuality”という言葉をよく耳にしたらしい。最初のうちは、時間に間に合えさえすれば問題ないと理解していたようだが、そのボスの”Punctuality”には「10分前に!」という意味合いが含まれていることを知るまでに時間はかからなかったようだ。

日系企業で日本人式”Punctuality”が身についたという彼女だが、仕事を離れれば普通にシンガポール時間に身を任せるらしい。 必ずしも遅刻が悪いとは思っていないようで、トラブルにより時間を守れないことは仕方がないという。 そのトラブルの中に雨も含んでいるのは、やっぱりシンガポール人らしい。

面接は40分ほどで終了。 2人目の面接までには20分ある。手元の履歴書に目をとおす。時間はたっぷりあるので、じっくり目をとおす。 

面接時間まで1分を切るが履歴書の写真の女性はまだ姿を現さない。予定時間を5分過ぎたところで、「まもなく到着する」とのメッセージが届いたが、彼女が到着したのは予定時間を20分過ぎた頃だった。

開口一番、「ごめんなさい、雨のせいで遅れてしまいました」と遅刻の理由を話してくれたけれど、今日どの時間帯にどこで雨が降っていたんだろうか? 

雨に濡れた形跡がない彼女を前に、淡々と今回のプロジェクトと担当業務の説明をさせてもらった。40分が長かった。

【シンガポール】 スポーツビジネス

KAMOBSこぼれ話 Vol.106

子供たちと白球を追いかけて汗を流す週末。天気がいいのはありがたいことだが、照りつける太陽は勘弁して欲しい。体を動かしていることもあるが、体感温度は実際の気温を上回る。日差しのない曇った状態を「いい天気」と表現するシンガポール人には運動日和とはとても言えないだろうが、野球好きの子供たちはお構いなしだ。 

国土の狭いシンガポールで野球のようなマイナー屋外スポーツを楽しむためには、まず場所の確保という大きな問題をクリアしなければならない。愚息の所属する野球チームもかつては素晴らしい専用グランド(Turf City)を持っていたが賃貸料の高騰を理由に今年4月に契約を解消し、5月からは練習場所もあらたに活動を続けている。

シンガポールでは昨今、広い土地を入札後、契約期間内にさまざまなスポーツ施設用に貸し出す動きが見られる。愚息の野球チームの専用グランドも、管理会社が変わってから、テニスコートとサバイバルゲーム施設ができ、賃貸料はほぼ据え置きで、3面とれた野球場が1面分に縮小された経緯がある。

また、イギリス連邦加盟国のシンガポールでは、サッカー、ラグビー、クリケットなど広いフィールドを必要とするスポーツが盛んで、これらスポーツ団体も練習場探しに悪戦苦闘しており、フィールド管理会社も需要と供給のバランスが悪いことを把握のうえで、しっかり足元をみている。

日本人にお馴染みのAR-JAS Sports Centreを管理するAvenue Sports Hubもフィールドの賃貸料をあげているようだ。 以前、低額の賃貸料でフィールドを利用していたスポーツ団体の姿はなく、昨日もだだっ広いフィールドは閑散としていた。

久しぶりのAR-JAS Sports Centre。 練習後、少し優越感に浸りながらトンボがけ。4時間ほどフィールドを独り占めできたものの、少しばかり不安は残る。 もし我々の団体が支払う賃貸料より高く支払ってでも場所を借りたいと申し出てくる団体があれば、管理会社がそちらの団体を優先する可能性は残されているからだ。

競技人口の多いクリケットの団体が交渉にきたら・・・・・・・。 

【シンガポール】 ハローキティ

KAMOBSこぼれ話 Vol.105

掃除専門の家政婦さんに来てもらえなくなってから数ヶ月。家内に負担ばかりかけられず、最低週1回は掃除の手伝いをすることになった。整理整頓のできない男が3人いる家庭では、綺麗好きな家内がいても間に合わない時がある。家政婦さんも我が家での仕事は割に合わないと嫌気をさしたのかもしれない。

メイドを雇いたいと思いながら、過去を振り返ればメイドで苦労したことばかり思い出す。雇い主としての責任を否定するつもりは毛頭ないが、週1回なら、自ら掃除機をかけ、腰を低くして床を磨くことも悪くないと思えるようになってきた。

新聞の整理をするふりをして、目を通していなかった記事を斜め読みする術も身につけた。昨日(27日)のsundaylifeを手に取ると、第1面下半分のページの広告に目が。 掃除を中断し、家内に見せてやる。

我が家には女の子はいないが、ハローキティをはじめサンリオのキャラクターが大好きな女性がいる。 事実かどうかはさておき、本人曰く、ハローキティと出会ったのは、まだそれがシンガポールで紹介される前だったそうだ。 小学生のときに、同じアパートに引っ越してきた日本人駐在員の奥さん(Tさん)に可愛がってもらったそうで、Tさんのご自宅ではじめてハローキティに出会ったという。 それ以来、彼女はハローキティの虜。 Tさんからもらったハローキティの財布を自慢げに友だちにみせたこともあったそうだ。

そんな彼女、今回マクドナルドで販売される限定版ハローキティのマスコット人形には関心がないようだ。 6つの商品が紹介されている広告にも興味を示さない。マイメロディ-など仲間のキャラクターを着ぐるみとしたハローキティはオールドファンには受け入れられないのか?

マクドナルドとハローキティと言えば、2000年、今回と同じようにキャンペーンの一環として結婚式衣装に身を包んだハローキティとダニエルが販売された。店には学校や会社を休んで商品を買い求める学生や会社員あるいは主婦で長蛇の列ができ、わずか数日で品切れになった店舗も。商品を求め客の行動はエスカレートし暴力事件にも発展。 商品はプレミアム価格で売りに出され大きな社会問題になった。 当時のリー・シェンロン副首相(現首相)までもが国民に自制を訴えるまでに。14年前の騒動を懸念してか、本日から販売されるハローキティ限定商品をマスコミも取り上げている。

マクドナルドのホームページにも、この限定商品に関するQ&Aのページが設けられている。それによると
-販売は取り扱っている店舗内だけ
-ドライブスルーでの購入は不可
-Extra Value Mealを買ったものだけ購入可能
-最大購入数は4個まで
-在庫が切れた時点で販売を終了
-在庫状況の確認対応は不可 
・・・・・・・・。 こちらは過去の教訓から何を学んだのかわからないような内容ばかり。前回ほど人気にならないと思っているのだろうか?

数年前、株式会社山本海苔店 が(株)サンリオとの共同企画商品であるHelloKitty焼きのり・味付のりを高島屋で販売したところ、ハッピ・ねじり鉢巻姿のハローキティーが描かれている缶入り商品が飛ぶように売れたと聞く。海苔の味もさることながら、缶欲しさに商品を購入した人が沢山いたそうだ。 シンガポールでもハローキティーのパワーは絶大である。

掃除に戻る。次男坊が11歳になった我が家には、かつてのようにハローキティ商品は目立つところに置かれていない。何パターンかの結婚衣装を身にまとったハローキティとダニエル達、そしてその他多くのハローキティマスコットは押入れの中で綺麗に保管されている。 お気に入りの小さなハローキティグッズは寝室にあり、他人に見られることは無い。他人に見られる可能性のあるのはハローキティの財布だけ。現在の財布はTさんにもらったものより少し大きいがキャラクターであるハローキティーそのものは目立たない。

誕生から40年を迎えるハローキティー。 我が家のオールドファンはマクドナルドの限定品より日本で販売されている40周年アニバーサリーグッズの方に興味があるようだ。

ハローキティ40周年記念ヒストリーメダル(超限定版純金製セット)1,944,000円。 マクドナルド限定版ハローキティのマスコット人形 4.95シンガポールドル。

【シンガポール】 海外旅行の計画

KAMOBSこぼれ話 Vol.104

今年も日本各地の桜をFacebookを通じて堪能した。 最近は桜の季節に合わせて日本に観光で訪れるシンガポール人も増えているのだろう。 今年はシンガポール人の「友達」による桜の投稿が多かった気がする。 

Secondary SchoolとPrimary Schoolに通う子供がいる我が家では、桜の季節に一時帰国することはありえない。こちらのカレンダーにはわざわざご丁寧にSchool Holidayが、いつからいつまでなのか分かるよう日にちのマスが色づけされている。 手元のカレンダーを見ると、3月の中期休みは15日から23日まで。 休み明け早々、学校を休ませて一時帰国するのもキツイ。日本人としては、美しい桜並木を子供たちに見せてあげたいという思いは強いが・・・・・・。

学校に通う子供のいる家庭では、長期のSchool Holiday期間中に海外旅行を楽しむ家族が多い。 言うまでも無く、東西40km南北20kmの都市国家の住民の旅行といえば海外旅行である。近場にするか遠出するかは各家庭の懐事情にもよる。 この長期School Holidayを利用して日本に旅行にでかけるシンガポール人も少なくない。東京、大阪、北海道、そして最近は沖縄も人気観光地だとか。

再び手元のカレンダーに目をやると、前期終了後のSchool Holidayは5月31日から6月29日までであることはすぐに分かる。 ここで一時帰国しても、出迎えてくれるのは娑羅樹の白い花ぐらいか。ならば我が家の一時帰国は学年末の長期休み(11月15日から1月1日)の後半にして、白い雪に出迎えてもらおうか。

ここ数年、前期終了後のSchool Holidayに日本へ家族旅行にでかける知人がいる。 今年は長男がPrimary Schoolの最終学年。小学校の卒業試験(Primary School Leaving Examination=PSLE)を約半年後に控えている。PSLEといえば、国の一大プロジェクト。将来、国を背負って立つわずか数%のエリート創出を目的とした学力テストだ。この試験の結果で人生の半分以上が決まるとも言われている。そんな大事な試験を控えていては、普通は海外旅行を楽しむ気にはなれないだろう。

本日、知人と昼食をともにした。暗い表情の知人。School Holiday期間の家族旅行について話しをして以来、奥さんに口をきいてもらえない状態が続いているという。なんでも海外に住む知り合いからワールドカップ(W杯)のチケットが手に入るという情報があり、W杯開催国ブラジルへの家族旅行を計画していたようだ。

大のサッカー好きで、今はW杯のことしか頭にない当の本人は、「毎年恒例の日本旅行は12月に計画していると説明したのに」と未だ事情が飲み込めてないようだ。奥さんからすれば、長男が大事な試験を控えているのにノンキに家族旅行なんて出かけられないといったとこだろう。これほどまでにPSLEに関心のないシンガポール人も珍しいのではないか。

暗い表情の親日家に、息子のPSLEが無事終了したら、彼の家族が大好きな日本で天皇杯を観戦してくるよう勧めてやった。

【シンガポール】 契約書

KAMOBSこぼれ話 Vol.103

オフィスの賃貸料はやや下がると聞いているが、小売スペースは相変わらず高い。最近では路面店も注目されているのだろう、ショップハウスの賃貸料も全体的に上昇しているように思う。

店舗契約は意外と厄介だ。基本、住居賃貸同様、まずは家主にテナントとしての要望をLetter of Intentというかたちで伝える。家主側はこれに対してLetter of Offerを用意し、「この条件でなら賃貸契約しましょう」と申し出てくる。

通常、賃貸契約の条件等はこのLetter of Offerがもととなる。よくこれに、「Letter of Offerにサインをしてからは、賃貸契約書(Tenancy Agreement)が提出されてから14日以内にそれにサインをしない場合、契約書は無効となり、デポジットは返金されない」というような項目が含まれている。

こちらでは、依然、家主が力関係では圧倒的に強い。気に入った物件を手に入れるため先にデポジットを支払うということはよくあることだ。

不動産エージェントのなかには、早く契約書にサインをさせてコミッションを受け取りたいと考える者が多い。当然仕事なのだから、これを否定するつもりはない。ただ、いやらしいエージェントは上述した項目を引っ張り出し、早く契約書にサインしないとすべて無効になり、支払ったデポジットも戻ってこなくなると有難いアドバイスをくれる。

しかし、契約書にサインするには、ややこしい言い回しで綴られた項目を一つ一つチェックする必要があり、また内容的にLetter of Offerと矛盾がないことを確認する必要がある。

今日も朝早くに某エージェントから有難いアドバイスをいただいた。「早くしないとデポジットもとられちゃうよ」って。

しかし、こちらは弁護士とLetter of Offerの内容について確認済みだ。Letter of Offerの最初のページにこう書かれてある。

Subject to agreement to all terms and conditions in the Tenancy Agreement and availability of the unit

つまり、このLetter of Offerは賃貸契約書の項目に同意することを条件として成り立つものなので、賃貸契約書に同意しなければLetter of Offerが効力を発揮しないという矛盾点を生んでいる。

「早くしないとデポジットとられちゃうよ」と親切にアドバイスをくれるエージェントに、このことは伝えていない。

【シンガポール】 国籍変更

KAMOBSこぼれ話 Vol.102

我が家では目覚ましとして、6:00AMにラジオニュースが流れるように設定してある。国歌「Majulah Singapura」のあと、最初のニュースを耳にした家内が、長男の国籍を変更したほうがいいのではと、冗談とも本気とも取れる発言を。

26日、教育省(MOE)は公立学校に通う永住権保持者(PR)とそれ以外の外国人の授業料の値上げを発表した。来年1月からの施行となるが、すでに2年前からシンガポール市民と永住権保持者(PR)の区別を明確にするために、PRの学費や医療費などは値上げされている。今回は更なる値上げということだ。

小学生の場合、PRの授業料は現在の月額40シンガポールドル(以下、Sドル)から90Sドルに、PR以外の外国籍保有者のうちアセアン出身者が現在の235Sドルから350Sドルに、その他は345Sドルから500Sドルとなる。

中学以降、値上げ額はすべてのカテゴリーで高くなっていくので、授業料が据え置きになった市民(シンガポール国籍の保有者)との差別化がより明確になる。

最近、家族で移住しようと考えてらっしゃる日本人のなかには、子供を現地校に通わせたいと希望する方も少なくないが、編入の難しさに加え、授業料のアップがどう影響してくるのか?

相変わらず、永住権取得の敷居は高いままだし、永住権も以前ほどの優遇性がみられなくなっている状況下にあるシンガポール。

家内の提案は意外と本気だったのかもと思いながら、家をでる愚息の背中に目をやった。

【シンガポール】 会社設立ラッシュ?

KAMOBSこぼれ話 Vol.101

先日、ご近所さんから、会社設立の方法について質問された。公立中学校のアドミンスタッフとして働くと聞いていたので、まさか彼女自身の会社設立とは思っていなかった。

彼女によると、公立学校のアドミンスタッフとしての職を得る条件として、会社を設立するよう求められたとのこと。学校側(教育省も含めて)からすれば、直接職員として採用することで発生する福利厚生費等をカットする、つまり、人件費を抑えることと責任の所在を明確にできることが利点のようだ。

現在、シンガポールでは、主に上記の理由により、企業・団体が直接雇用するより、下請け会社(自営業も含めて)を設立させ契約させるケースが多いと言う。中でもIT業界では、プロジェクトによって小さなローカル会社がいくつも設立されているという。 大手企業にとっては非常に都合がよいのだろう。

さて、職は得たものの会社設立を求められたシンガポール人のなかには、会社法に無知な方も少なくない。既述のご近所さんも、まさにその一人だった。もちろん彼女の場合は、所謂自営業で問題ないわけだが・・・・・・・。

現地法人であれ自営業であれ、起業するということには大変なこと。ただし、会社を設立するという作業そのものは非常に簡素化されているのがシンガポールである。

今日もシンガポール人の方から会社設立に関する問い合わせがあった。説明し終えた後、「日本における会社設立に関してどれだけきちんと説明できるだろう?」と考えた。日本だったら意外と僕自身も誰かのお世話になるのかもしれない。

【シンガポール】 事前調査の大切さ

KAMOBSこぼれ話 Vol.100

受信したメールの添付ファイルを開くと、個人的に興味のある伝統工芸品の写真が目に飛び込んできた。メールには「頑固な職人気質によって受け継がれてきた手法により・・・・・・」とある。別の添付ファイルには、いくつかの商品の写真とその希望価格が記されている。どれもこれも思ったより高価なものばかり。

さほど長くないメールの後半部分は先方の要望が明記されていて、早い話がこれらの工芸品を買い取ってくれるところを探して欲しいとの内容だった。しかも買い取ってもらった場合は「成功報酬として売上のxx%を支払ます」と書かれていた。

上記のようなお話は、少なからず舞い込んでくる。ビジネスとして考えた場合、零細企業にとっては有り難いことだ。ただ、以前も触れたことがあると思うが、良いものが売れる保証はないし、富裕層がお金を出してくれるとは限らない。それがシンガポールのマーケットだと思う。販売ルートを探ることも重要であるが、少なくとも、ある程度の事前調査は必要だ。

シンガポール人の生活スタイル、趣味・趣向、考え方などなど、売り込む商品を選別する前に考慮すべきファクターはある。これらを無視して「うちの商品を買ってくださいよ」とアプローチしても効果がないことは言うまでもない。

旧正月前に、普段使用しているものを新たに買い替える家庭も少なくないが、さすがに富裕層でも一膳10万円を超える手作りの箸を購入する人はいないだろう。家族4人の我が家では、先週末、旧正月用に箸を買い替えたばかり。しかも10ドルちょっとで。

【シンガポール】 スカイプのすすめ

KAMOBSこぼれ話 Vol.99

ここ数年、9月後半から10月初旬にかけて、日本からの来客のアテンドで忙しい。来星をF1(シンガポールGP)閉幕後にする方が多いのが理由。今年は9月29日から10月6日までの間に、計7グループ15人のアテンドをした。

分刻みのスケジュールがいかに大変か身にしみて分かった。全く関係のない2グループがほぼ同じ期間、同じホテルで宿泊したり、視察先で別グループと遭遇したりと、ややこしい状況に陥ったこともあった。

そんななか、10月5日に開催したイベントは、シンガポールの輸入会社との共同作業による国内における日本産魚介類販路拡大が目的だった。イベントに来場された招待客には、我々のコンセプトが伝わったものと確信している。ただ、イベント運営、顧客の囲い込みという点では反省すべき点も多々あり、招待客からのフィードバックにも耳を傾ける必要がある。

それにしても、ビジネスパートナーの輸入会社に企画書を提出してからイベント開催まで約3週間。その間、輸入会社と日本側の旗振り役(リーダー)の方との間に入り調整役として悪戦苦闘の毎日だった。日本側の準備もかなりきつかったと思う。輸入会社からの要求も多く、やり残した宿題もあった。打ち上げパーティーの席上、「自腹を切ってやっているからイベントは成功させる必要があった」と胸を張るリーダーがいた。

国の予算を申請することも考えたそうだが、今年は大震災があり予算取りが難しい状況にあることから、自腹を切って自分にプレッシャーをかけたそうだ。パートナーである輸入業者からの厳しい要求にも誠実に対応しようとする姿勢に共感を覚えた。

「スピーディーな動き」をモットーに、イベント後も精力的に活動をしているリーダー。10月10日の祝日までは、ゆっくり休むと言っていたが、7日に帰国するとすぐに連絡をくれた。結局週末も祝日も関係なく、今後のビジネス展開について話をした。

本日、支払期限が少しすぎた電話料金を支払った。スカイプをあれだけ利用したのに、請求額がいつもの月の3倍以上。イベントを前に緊急で日本に電話する必要があったのだろう。日本側も同じようなことを思っているに違いない。

本日も2件の不在着信あり。その後、要件をスカイプで聞きながら、電話に出なくてよかったと思った。仕事の話ではあるけれど、興奮すると国際電話であることを忘れてしまうようなアツイ方なので・・・・・。

とりあえず、明日のスカイプはシンガポール時間で午後8時に設定。あとでメールをしよう。スカイプの開発者、ヤヌス・フリス氏とニクラス・ゼンストローム氏には感謝!