信州フェア開催(5月19日~5月25日)、伊勢丹スコッツ店

「市場調査や商談会だけで終わらせない!」

5月19日から伊勢丹スコッツ店で信州フェアが開催されている。旗振り役として複数の地元食品企業をまとめたのは、有限会社いろは堂の伊藤宗正社長。信州名産の「おやき」を生産販売している。

昨年、長野県が企画し、シンガポールで開催された商談会に参加。市場調査や商談会だけで終わらせず、商品を販売することで現地消費者の反応を確かめたいと、自ら旗振り役となりフェア開催にこぎつけた。 IMG_4310

信州フェアと銘打って催事をする限り、ある程度の品揃えが必要で、担当者が都合が悪く来星できない企業の商品まで取りまとめるまでに。催事コーナーでは自ら買い物客とコミュニケーションを図り、アツアツの「おやき」を販売。

今回のフェアでは、野菜ミックス、ねぎみそ、かぼちゃ、粒あん、野沢菜の5商品を冷凍商品と合わせて販売している。小麦粉とそば粉の皮で包まれた具だくさんの「おやき」が「いろは堂おやき」の特徴だ。ボリュームがあって美味しい!

試食させて改めて知ることもあるという伊藤社長。思った以上に野菜が人気だが、野沢菜を理解してもらうのが難しいと言う。それでも多くの買い物客が足を止め、お好みの味を買っていく。

アツアツおやき1個  S$3.5
冷凍おやき5個入り  S$15
http://www.irohado.com/store/index.html

「情報・アドバイスをもとに開発した新商品で勝負!」

株式会社信栄食品の神倉藤男社長も信州フェア参加者の1人だ。いろは堂の伊藤社長と同じく、昨年の7月に食品輸入会社や飲食店との商談会に参加。今回のフェアでは、来星前に収集した情報と現地のキープレイヤーから得たアドバイスを基に開発した商品を販売している。

昨年の来星前には、「信州黄金シャモ(鶏肉)入りの無添加餃子」を売り込みたいとしていたが、肉入りの加工食品が輸入規制にひっかかるということで、代わりにもう一つの主力商品の「国産野菜の無添加餃子」で商談に挑んだ。
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信州との関連性は決して強くない商品であるが、評価は高く、商品改善点についての具体的なアドバイスを受けたほどだ。こうした貴重なアドバイスを基に、すぐさま新商品を開発するフレキシブルさが神倉社長と株式会社神栄食品の強みだ。実際、会社では小ロット・OEMなどニーズに合わせた細やかな対応もしている。

今回は、昨年の商談会でも好評だった「無添加野菜餃子」と新商品「海老餃子」を販売。 神倉社長は、買い物客の反応は予想以上によく、これから週末にかけて益々楽しみだという。すでに、より信州色を強く表現できる商品の開発も視野にいれている。

無添加野菜餃子12個入り240g  S$5.6
海老餃子12個入り210g  S$10.4
http://www.sinei-foods.co.jp/

【シンガポールニュース】 サントリー登美の丘ワイナリー, シンガポールのワイン市場参入へ

~The Straits Times 5月18日~

サントリー登美の丘ワイナリーがシンガポールのワイン市場に参入した。国外市場への参入は初となる。

渡辺直樹ワイナリー長は、初の海外市場にシンガポールを選択した決め手として、ワイン市場が洗練されており、新しいワイン商品の受容性が高い点を挙げた。 また、島内で日本食が食文化として定着していることも要因だとしている。

同ワイナリー長によると、多民族国家ならではのバラエティーに富んだ食事がエレガントな果実香とふくよかな味わいが楽しめるワインとよく合うとのこと。 また、甲州ぶどうから作られた「登美の丘(甲州)」は刺身や寿司などの魚料理によく合うと強調。

まず手始めとして6商品1,500本を出荷。日本食レストランでは、銀座・黒尊やTamaya Diningで取り扱われており、小売店では折原商店で販売されている。

【シンガポールニュース】 高島屋、秋の味覚「ジャパンフェア」開催

高島屋シンガポールで11日、秋の味覚を紹介する恒例の「ジャパンフェア」が開催された。post

今回は13都道府県からの人気特産品を販売。フリーサンプルも用意され多くの客で賑わいそうだ。

主催は高島屋地下2階で青果店を営む株式会社巨峰。現地で高まる季節食品へのニーズに反映し、出展希望者も増加。その中から厳選された食材を紹介する。

今回、「ジャパンフェア」にはじめて出展する長野県のベストアップル輸出専門組合は、長野県の大自然太陽の光をいっぱいあびて育った「サン」リンゴ3品種を用意。appleサンシナノスイート、サン名月、サン秋映の詰め合わせ3個が9.9シンガポールドルで販売されている。

同組合の二村組合長は、7月に輸出促進を目的に来星し、高島屋を訪問。主催側との交渉で今回のフェア参加をその場で決定した。シンガポールへの輸出ははじめてで、輸送方法などに細心の注意を払ってきた。ペストアップル自慢のみずみずしいリンゴを早く現地の方々に口にして欲しいと語った。

ジャパンフェアは高島屋地下2階食品売場で今月23日まで開催される。

【シンガポールニュース】 福島県産のコメ、シンガポールに輸出

~The Straits Times 8月20日~

全国農業協同組合連合会(全農)によると、福島第1原発事故以来、福島県産のコメがはじめてシンガポールに輸出されることになった。

輸出される300kgのコメは福島県産として原産地を表示し、他県産のコメと混ぜ合わせないという。 コメの収穫地は福島第1原発から西へ60~80kgの場所。

放射能漏れ事故後は、シンガポールをはじめ複数の国が日本産食品の輸入の監視を強化。 シンガポールでは今年初旬、国内における日本産食品の放射能検査のこれまでの結果と日本側の検査で放射能含有率が低レベルで推移していることを考慮し、日本産食品が「安全」であると判断された。

5月31日には、シンガポールを訪問していた安倍晋三首相との共同記者会見でリー・シェンロン首相は福島県産の食品輸入規制を全面的に解除する意向を示した。AVAも同日、日本産食品の輸入規制の緩和を発表し、同日付で福島県産食品の輸入が解禁された。

全農は、福島県産食品が安全であるとの訴えにも関わらず、今日に至るまで、福島県産のコメを積極的に取り扱ってくれる小売業者は見つかっていないという。 しかしながら今後もシンガポールをはじめ海外への輸出を強化する予定だ。

シンガポールでは、輸入価格が下がったこともあり、2013に輸入された日本産コメの輸入量は前年より300トン増え1,000トンに達した。

【シンガポール】 健康志向と食

畜産王国九州で「脱霜降り」の動きがあるようだ。健康志向の高まりからヘルシーな赤身肉の需要が伸びていることが背景にあるという。

シンガポールでもここ数年、健康志向は高まっているが、赤身肉和牛の需要が生まれることはあるのだろうか?

シンガポールでは日本産牛肉の輸入が解禁になって以来、マーブルスコアが高く、見た目にも綺麗な高級和牛がもてはやされてきた。

2008年当時、スーパーマーケットで販売されていた和牛の価格は100gあたり37Sドルぐらいだったか? とにかく、なかなか手が出せない価格で霜降り和牛が売られていた。 

最近では、等級もA5ばかりでなくなったし、扱われる部位も少しずつ増えていることから、小売価格帯には幅がでてきたように思う。 ただ、マーブルへのこだわりは相変わらず強そうだ。

シンガポール市場では(少なくとも日本市場でもそうだと思うが)「霜降り」こそが和牛(あるいはWagyu)のシンボルであり、ブランドそのものである。 その「霜降り」のない和牛を今のシンガポール人消費者が想像できるだろうか?

日本では健康志向を理由に、霜降り和牛から赤身肉和牛に乗り換える消費者が増え、霜降り和牛が売れ残る精肉店もでているというが・・・・・・。

シンガポールでは、健康志向の高まりの影響を受けた市販の食品などほんのわずかだと思っている。 基本ローカル消費者は単純に、おいしいと思った商品の価格が自分の物差しで計ってみて適正だと判断した時に消費しているだけなのではないだろうか?

昨年、「和の健康食」と題した商談会を企画・実行したが、結論からいうと現地輸入業者や飲食店関係者の目にはあまり魅力的に映らなかったようだ。彼らは、健康志向が高まっていることは認識しているものの、需要の高い食品・食材に影響を及ぼすには至らないと考えていたのだろう。

北海道産サケよりも脂がしっかりのったノルウェー産サーモンしか受け入れられないシンガポール市場を考えると、なんでもかんでも健康志向と食を結び付けてしまったことを反省している。

【シンガポール】 テスト販売

IMG_28296月21日と22日の2日間、シンガポール明治屋において実施された北海道産食品のテスト販売を微力ながらお手伝いさせていただいた。

今回のテスト販売は北海道貿易物産振興会による海外展開支援事業の一環として実施されたもので、海外での販路開拓に関心のある道内食品製造業者7社が参加。

北海道物産フェアとは違い、事前の広告など用意されていないにも関わらず、明治屋の多くの買い物客がテスト販売ブースに足を止めてくれた。

テスト販売用商品の試食後すぐに商品を手にとる客もいれば、試食をせず複数の商品を買い物籠に入れる客の姿も。

商品を手にしたローカル客が積極的に話しかけてくれる場面もあった。そのほとんどが日本に旅行したことがあるようで、旅行先の素敵な思い出を語ってくれた。

複数の買い物客が北海道旅行の話をしてくれた。 アイスクリーム、ゼリー、大福を購入してくれた客だが、そのなかにはテスト販売にはなかった「ラベンダー味」を求める声もあった。 

シンガポール人は良くも悪くもストレートに物を言う人が多い。消費者の視点からだと、ストレートさが増し、表情にも表れる。 試食後の幸せそうな顔があれば、しかめっつらの顔もある。

ローカル客は商品に対する意見をその場で口にしてくれる。 売れ行きの結果だけでなく、こうした消費者の意見を耳にできるテスト販売をこれからも大事にしていきたい。

【シンガポール】 食品輸入会社

某食品輸入会社が新たに小売業界に進出するようだ。 欧州各国のサプライヤーと太いパイプを持つこの輸入会社は、国内の有名ホテル・レストランなどに欧州産の食品を卸している。

最近では、同じく欧州産の食品をメインに取扱っている輸入会社も増えており、一時と比べるとビジネスとしての旨みがないという社長。 シンガポールでは、食品輸入会社が飲食店や小売店に一次卸しするだけでなく、自社で飲食店や小売店を経営するケースは少なくないが、さて勝算は?

社長が計画しているのはファーストフードや寿司を提供するスペースのある小売店のようだ。 個人的に注目するのは、卸売業では取り扱ってこなかった日本産食品の販売。

商品全体の10~15%は日本産食品にして、質の高い食材をできるだけお値打ちな価格で提供したいと言う。 卸売業ではできなかったことを小売業で可能にしてみせると鼻息は荒い。

ちなみに、取り扱う日本産食品の内容を聞いてみると、ほとんどが寿司、刺身をはじめとする海産物だった。 すでに何社かが経営している”フィッシュマーケット”を思い出してしまった。

日本ではあまりお目にかかれないシンガポール人が好む寿司を販売するお店がまた一つ増えるのだろうか?

別の食品輸入会社は、(日本からの)産地直送の新鮮な魚を使った”日本のすし屋”の営業を計画しているが・・・・・・・。

進捗状況が気になってしょうがない。

【シンガポールニュース】 農業食品家畜庁、福島産食品の輸入解禁へ

5月31日、シンガポールを訪問していた安倍晋三首相との共同記者会見でリー・シェンロン首相は福島県産の食品輸入規制を全面的に解除する意向を示した。

食品輸入を管轄するとシンガポール農業食品家畜庁(AVA)も同日、日本産食品の輸入規制の緩和を発表し、同日付で福島県産食品の輸入が解禁された。

AVAは福島第1原発の放射の漏れ事故後、日本産食品の輸入の監視を強化。 今年初旬、国内における日本産食品の放射能検査のこれまでの結果と日本側の検査で放射能含有率が低レベルで推移していることを考慮し、日本産食品が「安全」であると判断。

今回の食品輸入規制緩和により、福島県産の農産物、牛乳・乳製品、生肉、緑茶と緑茶加工品、米の輸入が許可される。

その他、千葉、 茨城、群馬、神奈川、埼玉、静岡、栃木、東京の農産物、牛乳・乳製品、生肉、緑茶と緑茶加工品、鶏卵の輸入に際しては、放射性物質検査証明が不要となる。

【シンガポール】 持続可能水産物認証

2月に開催された某食品商談会で初めて「Certified Sustainable Seafood(持続可能水産物認証)」の認知度が高まっていることを知った。

島内では、すでに欧米系ホテルが同認証が得られない水産物の取り扱いを止めているそうで、日本食品をホテル等に卸している業者のなかには大変な目にあったところもあったとか。そんなわけで、いち早く日本からCertified Sustainable Seafoodの取り寄せを計画している輸入業者もいるようだ。

持続可能水産物認証に関しては、島内の日本食レストランはそれほど関心ないと聞いていたが、来月開催される「Sustainable Seafood Festival」について経営者の心境はいかに?

この催し、アジア太平洋地域でも水産物の消費が多いシンガポールで持続可能な水産物について考えてもらおうと、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature =WWF) シンガポールが海洋管理協議会(Marine Stewardship Council=MSC ) と協力して開催するもの。 6月8日~15日まで開催され、協賛ホテル・飲食店が持続可能な水産物を使用したメニューを提供する。

こうしたイベントを通して、Certified Sustainable Seafoodへの認知度がより一層高まり、欧米系ホテル・飲食店から地場系飲食店やスーパーマーケットに飛び火することも考えられなくはない。 実際, スーパーマーケット「Cold Storage」では2011年にフカヒレの販売を中止し,持続可能な水産物の販売に力をいれているようだ。

近い将来、シンガポール農業食品家畜庁(AVA)が水産物輸入に際し、持続可能水産物認証取り付けの義務を課したらと思うとゾッとする。 ノルウェー産サーモンのにぎりSushiばかり食べているシンガポール人には理解してもらえないと思うが・・・・・・・。