【シンガポールニュース】 国内外消費者の購買力低下で、買い物天国の影薄まる

~Channel NewsAsia 6月6日~

過去5年間で小売産業への投資に100億シンガポールがつぎ込まれたシンガポールであるが、国内景気の減速と外国人観光客の購買力低下により、かつての買い物天国の名声は薄れつつある。

業界のアナリストによると、国内のショッピングモールなど商業施設は同期間で約10倍拡大したものの空室率は.5%から7.3%に上昇し、今後もテナント離れは加速すると見られている。

国内消費は景気の低迷で減速。外国人観光客による2015年1~9月期の消費額は前年同期比7%減と購買力にも陰りが見え始めた。特に中国人観光客による高級品の消費額は、過去5年間で減少していった。中国国内の景気低迷や国内での消費を促す高級ショッピングモールが台頭したことなどが要因。

周辺諸国のマレーシア、インドネシア、タイなどでも高級ブランドを取り扱う小売店が増加。事業用不動産サービスのCBREによるとバンコクやジャカルタではこの5年間で小売スペースが20~25%増加したという。

不動産エージェントCushman & Wakefieldは、シンガポールで買い物を楽しむ中国人富裕層は減少しており、地域内にも買い物地としての競合が増えていることを指摘したうえで、シンガポールでの小売産業を悲観視した。

【シンガポールニュース】 オーチャード・ロード、小売店の賃貸料が下落

~The Straits Times 7月14日~

市街中心部の大通りオーチャード・ロードにおける主要小売店賃貸料が2011年以来、もっとも低い水準で推移している。

不動産コンサルタントCushman & Wakefieldによると、4-6月期の1ヵ月の平均賃貸料は前期より1%下落し1平方フィートあたり37.9Sドルだった。

不動産コンサルタント調査の専門家、クリスティーン・リー氏は、各ショッピングモールが競合他社に打ち勝つためには急ピッチで新しい試みを導入する必要があるとしたうえで、他社との差別化に乏しいショッピングモールの業績は悪化していくと指摘。

郊外のショッピングモールの競争力、オンラインショッピング利用者の増加、また中国人やインドネシア人観光客の減少などが、シャネルやプラダなど高級ブランドがひしめくオーチャードエリアの業績に大きな影響を及ぼしていることが賃貸料の下落に繋がっているようだ。

【シンガポールニュース】 JCube、原宿通りとホンデ通りをテーマにしたJ.Avenueを開設

~The Straits Times 7月7日~

ジュロン・イーストのショッピングモールJCubeに, 東京の原宿通りとソウルのホンデ通りをテーマにしたJ.Avenueが新たに開設される。

これまで20店舗が占めていたスペースを活用し、10,000平方フィートの売り場に合計70の小売店が営業する予定で、9月の開業を目指す。

JCubeゼネラルマネージャのチュー・ホクチャイ氏は、賃貸契約期間は3カ月から1年と短く設定し、J.Avenueに絶えず新鮮さを持たせたいと言う。

今回の新しい試みの背景には、競合ショッピングモールの開業以来、減少傾向にある来客数を増やす目的がある。

ジュロン・イーストMRT駅に繋がるショッピングモールとして、昨年6月にJemが、12月にはWestgate Mallがそれぞれ開業。また、駅を挟んだ反対側には既存のショッピングモールIMMがある。

MRT駅に連結していないJCubeの来客数は2012年の137万人から昨年は127万人に減少している。

【シンガポールニュース】 ゴミの廃棄、報告書提出を義務付け

~The Straits Times 4月29日~

環境・水資源省(NEA)は、ショッピングモールとホテルにゴミの廃棄についての報告書提出を義務づける。

対象となるのは200客室以上のホテルと、賃貸スペースが5万平方フィート以上のショッピングモールで、報告書には項目別にゴミの廃棄量、再生・再利用量を明記する必要がある。報告書はゴミ削減計画書とともに来年3月までに提出しなければならない。

シンガポールではゴミの量が増加傾向にあり、2013年は前年比約8%増の785万トンに達した。今回の決定は、企業側にゴミ管理の意識を高めてもらうことが目的。NEAは提出された報告書をもとに、最優良事例を紹介し、企業とゴミ管理の改善を図る。

2013年は食品ゴミだけで796,000トンが廃棄。2007年からの増加率は42.4%増で、同期間の人口増加率を大きく上回った。

【シンガポールニュース】 来年開業のショッピングモール、小売スペース入居率はすでに80%

西部Jurong East MRT近くに来年開業されるショッピングモールJemでは、すでに小売スペース80%の入居が決まっているという。

Jemはオーストラリアの大手デベロッパーLend Leaseが開発。来年第2四半期に開業予定で、郊外のショッピングモールとしては郊外で3番目に大さとなる。

1階から6階までの小売スペースは260店舗を有し、すでに主要テナントとしてファストファッションの「H&M(ヘネス・アンド・マウリッツ)」(スウェーデン)やCathayによる島内初24時間営業のシネマなどが名を連ねる。

郊外Jurong EastについてLend Leaseのポール・ウォーカー取締役は、「この地区の小売スペースは他の地区と比較して供給不足である」と指摘。

同氏によると、島内東部が1人あたりに2.6平方フィートの小売スペースが供給されている一方で、島内西部ではわずかに2平方フィートしか供給されていないという。

【シンガポールニュース】 大型ショッピングモールで、競合激突

11月末にオープン予定で、北東地区で最大級ショッピングモールNEXでは、同業種の競合が同じモール内で鎬を削る。同じモール内でライバル店がテナントとなることは異例であるが、モール側は敷地面積が広から問題はないと自信を示す。

NEXの担当者は、食品小売大手のフェアプライスとコールドストーレッジ同モール内で営業するにあたり、それぞれが取り扱い商品やターゲット層が違うことを強調。コールドストーレッジが、高級輸入食材を取り扱うのに対して、フェアプライスは24時間営業のハイパーマーケットで食品から電化製品まで扱うという。

フードコートでは、フード・ジャンクションとフード・リパブリックが同モール内で営業する。フード・ジャンクションは500席がはいる17,000平方フィートの敷地で、一方のフード・リパブリック250席、6,500平方フィートでそれぞれ家族の買いも客を取り込もうとしている。消費者の間には選択肢が増えることを歓迎する声が多いようだ。

NEXのアンカーテナントは、伊勢丹、ファアプライス・エクストラ、映画館のSHAW, セラングーンの公営図書館など。そのほかにもキーテナントとして、本屋ポピュラー、日本食通りShokutsu10、家電量販店コーツなどが営業。

1月に200万人の集客を見込んでおり、そのためには新しいコンセプトを導入していく予定だという。