【シンガポールニュース】1日に摂取する糖分および塩分が増加、健康促進局懸念

~The Straits Times 11月19日~

健康促進局(HPB)が実施した国民栄養調査(National Nutrition Survey)によると、シンガポール人の1日に摂取する塩分および糖分が増えていることがわかった。

1日あたりの平均塩分摂取量は9gで、目標量(5g)の約倍。糖分摂取量は60gで、世界保健機関(WHO)が推奨する1日25g(ティースプーン6杯分)を大きく上回った。

HPBによると飲料からの糖分摂取量は減少しているものの、砂糖入り飲料水からの糖分摂取量が最も多い。また菓子類やデザートからの糖分摂取量も多い。

塩分に関しては10人に9人が目標摂取量5g以上摂っている。 塩分摂取量の超過は、調味料、塩、料理用のソースの使用量が多いことが主因。

1日あたりの平均摂取カロリーは2010年の2,600カロリーから2,470カロリーと低下。HPBの設定した摂取カロリーは男性2,200カロリー、女性で1,800カロリー。

【シンガポールニュース】禁煙推進活動、「I Quit 28-Day Countdown programme」開始

~The Straits Times  10月14日~

健康促進局は14日、禁煙推進活動の一環として「I Quit 28-Day Countdown programme」を開始した。

昨年は20,000人が同プログラムにサインしたものの、キャンペーン期間中に禁煙したのは2,000人程度。アミリン・アミン保健担当政務官は、期待したほどの成果ではなかったと述べた。

アミン保健担当政務官は、喫煙者を禁煙に向かわせるのは容易なことでなく、来年に向けて禁煙推進活動を強化していくと話した。

今年初頭、政府はシンガポールの喫煙率を2020年までに10%以下に抑えたいとする声明を発表。昨年の禁煙率は12%。

健康促進局が昨年実施した調査によると、「健康」、「家族」、「出費」が禁煙へのモチベーションにつながる要因トップ3に挙げられた。

【シンガポールニュース】健康促進局お墨付きのナシ・パンダンがメニュー化

~Channel NewsAsia 7月31日~

マレーシア料理レストランRumah Makan Minangは31日、健康促進局(HPB)はから“健康に配慮したメニュー”として認められたナシ・パンダンをメニューにのせた。

ナシ・パンダンはインディカ米にココナッツミルクや塩を加え、パンダン(タコノキ属の葉)などで風味を付けて炊いたご飯に、揚げ物やた煮物などをサイドディッシュとするカロリーの高い料理。 Rumah Makan Minangは油を良質なものに切り替えたり、ココナッツ減量を抑えたメニューを5品考案した。

保健省傘下にあるHPBはHealthier Dining Programmeの一環として、低カロリー、低糖質など健康に配慮したメニューを提供する飲食店をHealthier Dining Partnerとして承認し、健康食普及を強化している。Rumah Makan Minangはナシ・パンダンでHPBの承認を経たはじめてのレストランとなった。

Rumah Makan Minangのハズミ・ジム社長はメニュー考案に4カ月を費やし、700~900カロリーあったメニューを400カロリーまで抑えることに成功した。

【シンガポールニュース】低糖質デザートなどの開発に1500万Sドルの補助金

~Channel NewsAsia 3月7日~

アミリン・アミン保健担当政務官は7日、糖分摂取量を抑えることを目的とした低糖質デザートなどの商品開発に1500万Sドルの補助金を支給することを明言。

補助金は昨年6月に導入したHealthier Ingredients Development Schemeの一環として支給される。

保健省(MOH)によると、シンガポール人が摂取する糖分の90%がデザート、ソース、飲料によるもので、これらの商品の糖分を減らすことが糖分摂取量を抑える近道とされる。

シンガポールにおける糖尿病の問題は深刻化しており、MOH傘下の健康促進局は今年はじめ、2020年までに糖分摂取量を25%カットすることを目標に掲げており、アミン保健担当政務官は補助金支給の効果に期待を寄せた。

【シンガポールニュース】 調製粉乳商品の表示規制と輸入規制を改正

~Channel NewsAsia 5月10日~

調製粉乳商品の表示規制と輸入規制を改正される。シンガポール農業食品家畜庁(AVA)、保健省(MOH)、健康促進局(HPB)は連名で、年内に改正案をまとめると発表した。

規制法施行により、栄養成分の機能及び特定の保健の目的が期待できる旨の表示が禁止されるほか、調製粉乳商品の新規サプライヤーの市場参入や新商品の輸入の規制が緩和される。

乳児用粉ミルクは製造メーカーによるマーケティングと商品開発への多額な投資が主因となって価格が高騰しており、シンガポール公正取引委員会(Compitition Commission:CCS)の調査報告に応じたもの。

報告書では、栄養成分の機能や乳幼児が必要とする栄養分について消費者により深く理解してもらうことや、安価な商品も含めて利用できる調製粉乳商品が豊富にあることを知ってもらう必要があると記された。

政府は今後、商品価格の適正化や公衆教育の強化とともに、全ての病院に対して母乳育児支援を推奨するために法案を修正していく。

【シンガポールニュース】 タバコの喫煙・購入の最低年齢引き上げへ

~Channel NewsAsia 03月09日~

アミー・コー保健担当大臣は9日、タバコの喫煙・購入の最低年齢を現行の18歳から21歳に引き上げる法案を提出すると発表した。

タバコの害から若者を守るため、年齢の引き上げ実施は1年以内にする意向を表明。 喫煙・禁煙だけでなく、販売や所持についても規制を設ける。

保健省の調査によると、シンガポールでは18~21歳の間に喫煙をはじめたものの43%が引き続き喫煙を続けている。 また青年期の脳はニコチンの影響に過敏状態になるという報告もある。

コー保健担当大臣は保健省傘下の健康促進局が2015年12月から2016年3月にかけて、たばこ規制に関する国民の意見を聴取をした結果、喫煙年齢を引き上げる意見が多数あったことも明らかにした。

【シンガポールニュース】 若年層の肥満が深刻化、糖尿病のリスク高まる

~The Straits Times 2月22日~

疫学者による最新の統計で、肥満人口の増加を背景に、人口全体における糖尿病患者の割合が上昇傾向にあることが明らかとなった。

成人で糖尿病を患う確率は1992年の8.6%から2010年には11.3%に上昇。さらに2015年には12.9%となり今後も上昇するとの見方が強い。

Saw Swee Hock School of Public Healthのチア・キーセン学長は、今年25~34歳になる成人が65歳までに糖尿病を患う確率は34%におよび、糖尿病リスクを高めている肥満の防止を強化する必要性を示唆した。

同学長は、40歳未満の運動不測による肥満傾向は加速しており、20代成人は社会人となり生活スタイルが一変することが60代以降の健康に大きな影響を与えることを十分理解する必要があると強調した。 運動不足になりがちでありながら、食べ物の摂取量が変わらなかったり、逆に収入を得ることでこれまで以上の摂取量となることに警鐘を鳴らした。

さらに深刻なのは、肥満の低年齢化で、教育相の調べでは学生の肥満率が2000年の10%から2014年は12%に上昇。 健康促進局(Health Promotion Board, HPB)は、中学、専門学校、高等専門学校に保健師を派遣し、健康教育・保健指導を通じて疾病の予防や健康増進などの活動を強化している。

また、HPBは小・中学校の食堂で栄養バランスのとれたセットメニューを提供し、幼少時から栄養バランスのとれた食生活を身につけることで、肥満児の割合を抑えるプログラムなどにも取り組んでいる。

【シンガポールニュース】 健康志向の小売用食品、商品数が増加

~The Straits Times 8月18日~

健康志向の高まりにともなって、Healthier Choice Symbol(HCS)のマークが付いた小売用食品が増加傾向にある。

健康促進局(Health Promotion Board, HPB)は、2001年から、既存の類似商品より脂肪分、塩分、糖分などの含有量が少ない商品などを「健康な食品」と認定し、消費者の健康食に対する意識を高める活動を継続している。

「健康な食品」と認定された小売商品には、HCSと呼ばれる赤いピラミッドマークが商品パッケージに付けられる。HCS商品は2001年にわずか300点ほどだったが、現在は商品数も2,500点となり、認知度も高まっている。

HPBは食品製造会社にHCS商品の開発を支援。製造過程において、栄養分、レシピ、原材料などの情報を提供している。

缶詰食品を製造するAyam Brand Singaporeは、年間少なくとも2つのHCS商品を新商品として製造する予定だ。 Nestle Singaporeは年内に複数のHCS商品を提供する。またPrimaも今後より多くのHCS商品を製造する。

製造会社によると、消費者の健康志向は年々高まっており、HCS商品の選択肢が増えることを歓迎しているが、味については全く妥協を許さないようだ。

Primaのルイス・チェン専務は、「健康な食品は味が劣り、美味しい食品は健康によくない」という消費者の認識をどう変えていくかが生産側の今後の課題だという。

【シンガポールニュース】 健康管理プログラムで喫煙者・肥満が減少

~Channel NewsAsia 8月13日~

健康促進局(Health Promotion Board, HPB)は、中学校から専門高等学校において実施してきた健康管理プログラムの結果、喫煙者・肥満が減少したと発表した。

HPBは、青春期は、学校で過ごす時間が長いため、学校における保健指導の極めて重要だとし、2010年より”HPB’s Student Health Adviser Program”として中学8校に保健師を派遣し、肥満や喫煙など問題を抱えた学生のカウンセリングを行ってきた。

カウンセリングを受けて学生は2010年の1,040人から2014年は3,700に増加。6ヵ月間の体重管理のカウンセリングには661人の学生が参加し、半数以上の学生が減量や体重維持に成功した。

また、喫煙者を対象にしたカウンセリングには、1,250人の学生が受講し、3ヵ月後には半数以上が喫煙または喫煙量が減った。

HPBは、2018年までに中学50校、専門学校3校、高等専門学校8校に保健師を派遣し、健康教育・保健指導を通じて疾病の予防や健康増進などの活動を強化する。

健康志向に逆行する人気食

タキイ種苗株式会社が、日本在住の20~70代、112名の外国人を対象に実施した「日本の食文化に関する意識調査」の結果が非常に興味深い。

「日本食の素晴らしいところ」という質問には、58%が「カロリーが低くてヘルシー」、「栄養バランスに優れ、健康的」と回答(第3位)しているのに対して、「自分の国の人におすすめ出来る、美味しいと感じる日本食」の問いには、76.8%が「ラーメン」と回答(第1位)している。

「美味しいと感じる食べ物」が食の健康に関する外国人の興味を反映した結果となっていない点がおもしろい。出身国別の調査結果はないが、宗教・文化上の食事制限がない外国人であれば、東南アジア諸国出身者の回答も概ね似たような結果だったのではないかと想像する。

東南アジアでもシンガポールを中心に、食の健康志向が高まってきていると言われる。 健康促進局なるものが、新鮮な野菜の摂取を勧めたり、塩分の取りすぎないように注意を促している。 シンガポールの小学校・中学校では専門化のアドバイスを受け、栄養バランスのとれたセットメニューを提供する動きも見られる。

しかし、飲食店やスーパーマーケットを見る限り、健康志向の高まりに影響を受けたメニューや商品はほとんど目にしないのが現状だ。

シンガポールの食品輸入業者でも、健康志向を口にするのは青果物を取り扱う業者ぐらいで、あとは健康志向が高まっていることは認識しているものの、需要の高い食品・食材に影響を及ぼすには至らないと考えているところが見うけられる。

こってり味のラーメンを口にしながら、某輸入業者と健康志向について雑談。「健康志向だけに捉われていたら、シンガポールの外食は絶滅するね」と口にする某業者。

こってり味のスープを飲み干した若い女性客を横目に、東南アジア市場での販路構築を目指す生産者・メーカーの方々が、わざわざ健康志向に合わせて商品を選択する必要は現時点ではないと確信した。