【東南アジア市場編】 インターネットを通じた情報発信のあり方

★訪日外国人の観光誘致を考える Vol.9

日本政府観光局(JNTO)は17日、5月の訪日外客数(推計値)を発表した。通常5月は桜シーズンと夏休みシーズンの狭間で、伸び率が鈍化すると言われてきたが、今年の5月は前年同月比49.6%増の164 万2,000人と好調を維持した。

東南アジアからの訪日外客数も前年同月を大きく上回り、5月単月としては主要市場全ての国で過去最高を記録した。継続的に開催しているキャンペーン/プロモーションイベント、旅行フェアへの参加、インターネットを通じた情報発信などが好成績に繋がっている。

東南アジア市場では、インターネット/スマートフォンの普及率がまだまだ高くなることが予想され、今後はインターネットを通じた情報発信が訪日外客数の増加に、より大きく貢献するのではないかと、今更ではあるが注目している。

東南アジア市場向けにも、以前からYoutubeやFacebookなどを利用して観光情報は提供されてきた。最近では、ブロガーなどのインフルエンサーを招聘した観光誘致なども企画されているようだ。

インフルエンサーそのものの影響力については正直よくわからないが、市場先の共通言語による観光スポット情報がブログを通じても広まることは十分想像できる。

先々月、大阪は心斎橋でベトナム人観光客にゲートタワービルへの行き方を聞かれた。若い女性がスマートフォンから、高速道路が貫通しているビルの写真を見せてくれた。同ビルを知るきっかけは、彼女の友人が投稿したブログ記事。大阪を訪れたときに撮影した同ビルの写真を先進国を象徴した建造物として紹介したようだ。

同団体ツアーのエスコートによると、海外旅行に興味があるベトナム人は、旅行者が実体験をもとにブログやFacebookに投稿する記事に強い関心を示すようになってきているという。

観光誘致戦略の一環として、インターネットを通じた情報発信を行う場合は、勧誘する側の一方的な情報だけでは不十分なんだろう。トリップアドバイザーやエクスペディアのように旅行者の生の声が必要なんだと思う。

外国人観光客に地域の魅力をウェブ上で伝えてもらえるような仕組みをもっと考えてみたい。

*KAMO CONSULTANCYは東南アジア諸国からの旅行者が求める旅程を考案するインバウンドコンサルタントです