パッケージデザインの重要性

小売用加工食品を持参し食品輸入業者を訪問する食品メーカーに同行すると、業者が小売商品のパッケージデザインについてダメ出しする場面に遭遇することがある。

デザインと言っても、言葉の表記とか色彩の問題ではなく、パッケージを見ただけで、現地消費者が内容物を理解できるようなデザインになっているかどうかが問われる。内容物がわからないような小売用加工食品は消費者が手にしてくれないという。

シンガポールでは様々な「わさび味」商品が定着しているが、随分前に、日本で販売されていた「わさび味」の商品を輸入業者に勧めたところ、パッケージに「わさび」のイラストは要らないと指摘を受けた。現地消費者が「わさび」そのものを知らないし、「わさび」がメインの商品ではないからだというのが理由だった。

小売用加工食品の場合、その内容物は外から見えない商品が多い。スーパーマーケットなどの店頭では、カテゴリー別に商品が陳列されているが、ほとんどの商品がパッケージをみれば内容物がわかるようなデザインになっている。

パッケージデザインは、不必要な情報を省いて、シンプルで且つ強烈に商品を知らせるものでなければいけない。 いったん店頭に陳列されれば、フェアでない限り、わざわざ商品説明をしてくれる人はいない。パッケージが商品を紹介する役割を担う。

「飲食店における3秒ルール」というのがあるらしい。外見、バナー・ポスター、または展示されたメニューレプリカを見て3秒以内に何を提供している飲食店なのか理解させないと新客が獲得できないという話らしい。小売用加工食品に置き換えれば、パッケージを見て3秒以内に商品を理解させることとなるが・・・・・・。

3秒内とは言わないが、消費者がパッケージを見ただけで、どんな商品なのかが分かるようなパッケージデザインを考えていきたい。

【シンガポール】 健康志向と食

KAMOBSこぼれ話 Vol.111

畜産王国九州で「脱霜降り」の動きがあるようだ。健康志向の高まりからヘルシーな赤身肉の需要が伸びていることが背景にあるという。

シンガポールでもここ数年、健康志向は高まっているが、赤身肉和牛の需要が生まれることはあるのだろうか?

シンガポールでは日本産牛肉の輸入が解禁になって以来、マーブルスコアが高く、見た目にも綺麗な高級和牛がもてはやされてきた。

2008年当時、スーパーマーケットで販売されていた和牛の価格は100gあたり37Sドルぐらいだったか? とにかく、なかなか手が出せない価格で霜降り和牛が売られていた。 

最近では、等級もA5ばかりでなくなったし、扱われる部位も少しずつ増えていることから、小売価格帯には幅がでてきたように思う。 ただ、マーブルへのこだわりは相変わらず強そうだ。

シンガポール市場では(少なくとも日本市場でもそうだと思うが)「霜降り」こそが和牛(あるいはWagyu)のシンボルであり、ブランドそのものである。 その「霜降り」のない和牛を今のシンガポール人消費者が想像できるだろうか?

日本では健康志向を理由に、霜降り和牛から赤身肉和牛に乗り換える消費者が増え、霜降り和牛が売れ残る精肉店もでているというが・・・・・・。

シンガポールでは、健康志向の高まりの影響を受けた市販の食品などほんのわずかだと思っている。 基本ローカル消費者は単純に、おいしいと思った商品の価格が自分の物差しで計ってみて適正だと判断した時に消費しているだけなのではないだろうか?

昨年、「和の健康食」と題した商談会を企画・実行したが、結論からいうと現地輸入業者や飲食店関係者の目にはあまり魅力的に映らなかったようだ。彼らは、健康志向が高まっていることは認識しているものの、需要の高い食品・食材に影響を及ぼすには至らないと考えていたのだろう。

北海道産サケよりも脂がしっかりのったノルウェー産サーモンしか受け入れられないシンガポール市場を考えると、なんでもかんでも健康志向と食を結び付けてしまったことを反省している。

【シンガポールニュース】 乗用車価格値下げ、車両購入権(COE)価格の下落が主因

~The Straits Times 5月9日~

車両購入権(COE)価格が下落傾向にあることを受け、販売店は乗用車価格の値下げに踏み切った。

5月7日のCOE入札で、COE価格が大きく下落したカテゴリーA(排気量1600cc以下が130馬力以下の車両)では、少なくとも主要販売店4社で最大17%の値下げに踏み切っている。

ヨーロッパ車ではVolvo, Volkswagen, Renaultが、日本車ではトヨタ、日産、ホンダの小型車の価格が下がっており、トヨタ・カローラアルティス1.6は、COE入札後は11,600Sドル安い116,888Sドルで販売されている。

COE価格の下落の主因はCOE発行数が拡大したことと消費者が価格を見極め購入を先延ばししていること。 

今後2,3年は10年間の所有期間が切れる車両数が増加することで、COEの発行数は増え価格がより下落することも予想されている。