海外で販路開拓することと輸出することは別

日本産の食材・食品のシンガポールにおける販路開拓ということで、輸出や貿易について事細かにお調べになった生産者や製造メーカーが、来星してみて肩透かしにあうというケースは少なくない。

海外での販路開拓が初めてという場合、現地の輸入業者と直接取引することは極めて難しい。 

バイヤーである輸入業者が商品に興味を示してくれたとしても、小ロットからの注文がほとんどである。仮に最初からある程度の分量を求められても、逆に供給する側が対応できない。

また、日本産食材・食品の輸入業者の多くは日本にカウンターパートを持ち、そこを通して商品を仕入れている。だから、食材・食品の生産者や製造メーカーにとってみれば、実際のところ商品の取引は国内渡しで済んでしまう。

こうした事情を知らず、FOB価格やCIF価格を設定してシンガポールに乗り込んでも、バイヤーからは日本国内での卸値しか聞かれなかったと首をひねる方もいらっしゃる。

日本産の食材・食品をシンガポールに売り込みたいと考えている生産者や製造メーカーの多くは、「海外での販路開拓」と「輸出」を混同してやいまいか。

販路開拓とは、新たに商品の販売先を見つけ出すこと。シンガポールで販路開拓を行って新たに販売先としてのチャンネルを得たとしても、その先、輸出業務が待っているとは限らない。理由は既述の通りだ。

国内渡しによって、自分の商品が海外に売られることをメリットだと捉え、より多くの生産者・製造メーカーに商品を売り込みに来星いただければと思っている。

【シンガポールニュース】 エコノミスト、製造業の成長率を5.6%と上方修正

~The Straits Times 6月12日~

世界経済の先行きに明るい兆しが見え始めたことで、シンガポール経済成長に対して民間エコノミストにはより楽観的な見方が強まっているようだ。

シンガポール通貨金融庁(MAS)は11日、民間エコノミスト26人による経済予想調査報告を公表。 民間エコノミストは2014年通年の国内総生産(GDP)増加率を3.8%と予想。 

GDPについては3月に公表された予想とほぼ似通った内容だったが、GDP全体の5分の1に相当する製造業の伸びに期待を寄せている。 調査では製造業の成長率が5.6%と3月予想時を上回った。

Barclaysのエコノミスト、リョン・ワイホー氏は、製造企業が米国、日本、欧州、さらにアジア諸国からの注文が増えている指摘した。

また、OUB銀行エコノミスト、フランシス・タン氏はユーロ圏の拡大政策や米国における景況感の回復がシンガポールの製造輸出を押し上げると予想。

製造業が牽引することで、第2四半期の成長率は、3月時の予想の3%から3.3%に上方修正された。

今年第1四半期の成長率については、すでにシンガポール通産省(Ministry of Trade and Industry=MTI)が4.9%だったと報告している。

【シンガポールニュース】 10月の輸出,前年同期比16.2%減

International Enterprise Singapore (IE Singapore) が17日公表した統計によると、10月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同期比で16.2%減となり、過去2年半でもっとも大きな減少となった。

欧米における厳しい経済状況がシンガポールにも影響を及ぼしているようだ。主要市場では、米国への輸出が50.6%、ヨーロッパへの輸出が30.9%とそれぞれ大きく下落した。

品目別では、電子機器の輸出が31%減と大きく低迷。電子機器の需要は衰退傾向にあり、特にディスクドライブと集積回路が50%落ち込んだ。電子産業以外の輸出も6.7%減とマイナスに転じた。

10月の輸出が減少したことを受けて、バンクオブアメリカ・メリルリンチのエコノミストである、チュア・ハクビン氏は、来年の経済成長率を3.2%から2.8%に下方修正した。チュア氏が来年の経済成長率を下方修正したのは、この1カ月の間で2度目となった。

【シンガポールニュース】 9月の輸出4.5%減少

International Enterprise Singapore (IE Singapore) が17日公表した統計によると、9月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同期比で4.5%減少した。

電子産業の輸出が13.6%減と低迷したことが大きな要因となった。電子機器の需要は衰退傾向にあり、特にディスクドライブが50%減、集積回路が29.5%減と大きく落ち込んだ。電子産業以外の輸出は0.9%増にとどまった。

主要市場では、財政危機のヨーロッパへの輸出が前月比で22%下落したのをはじめ、中国への輸出が9.1%、米国への輸出が7%それぞれ減少した。

CIMBのエコノミスト、ソン・センウン氏は9月の統計を受けて、2011年通年の輸出増加率予想を5~6%から5%に下方修正した。一方でCitigroupのエコノミスト、キット・ウェイツェン氏は、電子機器の輸出額が50億シンガポール・ドルと今年の月別では最も高い数値だったことに注目。今後の輸出に関しても楽観的に捉えている。

【シンガポールニュース】 6月の輸出、前年同期比で1.1%増と鈍化

International Enterprise Singapore (IE Singapore) が18日公表した統計によると、6月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同期比で1.1%増と鈍化し、エコノミストが先月予想した3.8%を下回った。

輸出の伸びが鈍化したのは電子産業の輸出が5月の15%減に続き17%減と低迷したことが大きな要因となった。特にディスクドライブや集積回路の輸出は50%以上落ち込んだ。また電子産業以外の輸出は12%増だったものの5月の23%増から鈍化した。

主要市場では、震災の影響が消え失せない日本への電子機器輸出が18.2%減、米国への輸出が全体で6%減とそれぞれ落ち込み、財政危機のヨーロッパへの輸出はわずかに1.3%増に留まり、5月の12.3%増から大きく落ち込んだ。一方、中国への輸出は堅調で12.1%増だった。

さらに、エコノミストは輸出の伸びが鈍化した理由として、米ドルに対するシンガポールドル(Sドル)高の影響も指摘。ここ1年間で10%以上Sドル高となっており、現在の相場は1米ドルに対し1.22ドルとなっている。

【シンガポールニュース】 最新の飼育装置で、観賞魚輸出世界一の座を維持

シンガポール農業食品家畜庁(AVA)はテマセク総合技術専門学校と共同で、最新の観賞魚飼育装置を開発し、3年以内の販売を目指している。観賞魚輸出でシンガポールが世界一の座を維持することをサポートするのが狙いだ。

開発中の飼育装置は、屋内で垂直に複数の水槽を設置できるもので、餌やエアの供給、ゴミの除去や共同フィルターでの水の浄化、ペーハー度の管理などを自動で行う。これにより、従来の養殖場と比較して4倍の観賞魚の生産を可能にするという。

観賞魚の輸出高は2008年が9720万Sドル、2009年が8710万Sドル、2010年が8030万Sドルとここ数年は下降傾向にある。業界では、限られた土地、人手不足などにより生産性があがらないと言う問題を抱えている。また、土地開発により飼育場の移転を余儀なくされる場合もあり、悪循環が指摘されてきた。

シンガポール観賞魚輸出協会のフォン・チンルーン会長は、AVAが開発中の装置が適正価格で販売されれば、協会員は喜んで買うだろうと述べた。

世界80カ国に観賞魚を輸出している大手Qian Huのケニー・ヤップ取締役代表は、新しい飼育装置に大いに期待を寄せている。「土地がないのであれば、建物を建てる以外なく、そうなれば装置購入を真剣に検討する必要がある」と述べた。

【シンガポールニュース】 9月の輸出、前年同期比で増加も、今後は減少傾向へ

International Enterprise Singapore (IE Singapore) が17日公表した統計によると9月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同期比で27.3%増加し、エコノミストが予想した18.1%を上回った。主要10市場すべてで、輸出が伸びた。

エコノミストは8月の輸出が対前年比で30.8%伸びたあたりがピークで、今後は下降するとみている。7月の輸出は前年同月比で18.3%と適度な伸びを見せていた。

輸出の伸びが下降気味であることは前月比でより顕著となっている。8月は9.8%増を記録したものの、9月は4.5%マイナスとなった。Citigroupのエコノミスト、キット・ウェイツェン氏も輸出はピークを過ぎ、減速に向かうと語った。

購買担当者指数(PMI)は指数50を下回り、49.5で生産量が減少していることを示している。キット氏は、製造業が需要が下がることを予測して、在庫数を減らしていると指摘。

OCBCエコノミストのセリーナ・リン氏によると、電子産業の輸出が9月は前月比で4%落ち込み、対同月比で4月以来、はじめて減少したことが気がかりだと語った。

先月の輸出は、欧米や香港への出荷が増加したことが、全体の輸出の伸びにつながったとIE Singaporeはみている。

【シンガポールニュース】 4月の非石油地場輸出, 29.4%増

International Enterprise Singapore (IE Singapore) が17日公表した統計によると4月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同期比で29.4%増加し、前年同期比で2005年12月以来最も増加幅が大きかった。

輸出の伸びとしては、景気後退前のピーク時にわずか0.4%届かなかったものの、第2四半期へ好ましい数値だとCitigroupのエコノミスト、キット・ウェイツェン氏は期待。

3月も前年同期比で25.4%増を記録したが、先月の輸出の伸びを牽引したのは電子機器ではなく石油化学製品だった。Barclays Capitalのエコノミスト、リョン・ワイホー氏は
メモリチップの価格が15%低下したことに起因すると指摘した。

IE Singaporeの統計によると、輸出の回復は広範囲に渡り、主要市場のトップ10で2桁の伸びをみせた。とくにアメリカへの出荷量は前年同期比46%増。また中国、香港への輸出量もそれぞれ41%、30%伸びた。

シンガポールにとって最大の市場であるEU諸国27カ国への輸出も、ギリシャの金融危機の影響はまだなく、21.3%増だった。しかしながら3月との比較ではEUへの輸出量が減少したとも言われている。

輸出量も生産量もここ数ヵ月、継続的に増加しており、政府のGDP通年予測を9%までに引き上げる原動力となった。

世界の経済が回復することによってシンガポールはより利益を得ることになる。物流のハブとして、シンガポールは輸出の中間拠点として評価されている。再輸出高もあわせた全体の輸出高が国民産出量の2倍以上となる。

【シンガポールニュース】 電子機器の好調、2月の非石油地場輸出は増加

International Enterprise Singapore (IE Singapore) が17日公表した統計によると2月の非石油地場輸出(Nodx)は前年同期比で23%と予側以上に増加し、1月の前年同期比21%を上回った。

出荷量の違いは明白で、1月が前月比で9%減少したのに対し、2月は前月比で15%増加した。

IE Singaporeの統計によると、輸出の回復は広範囲に渡り、輸出量はほとんどの産業部門で増加した。

シティグループのエコノミスト、キット・ウェイツェン氏によると、この勢いが保たれれば、多くのエコノミストが予測する9.5%という第1四半期の成長率が12%以上に達する可能性もあると述べた。

シンガポールにとって最大の市場であるEU諸国27カ国への輸出は、1月に前年同期比32%減だったが、2月は35.3%増と回復した。マレーシア、香港、インドネシア、日本、j韓国、タイ、インドとほとんどのアジア諸国への出荷量も2桁増となった。

一方、アメリカと中国向けの出荷は伸びず、アメリカへの輸出が5.7%増で1月の3分の1に、中国への輸出が増加は10%をきり、1月からは75.5%減少した。

産業別では電子機器が26%増と好調だった。また、IE Singaporeによると、石油化学製品と薬剤の輸出が伸びた。特に薬剤は1月に30%と大きく落ち込んだあと29%増に転じた。

【シンガポールニュース】 前月比で1.3%増、輸出が回復傾向に

シンガポール国際企業庁(IE)が17日に発表した貿易統計によると、8月の輸出は季節調整済みで前月比1.3%増で、景気後退がはじまった昨年の8月との前年同月比では7.1%減と比較的小幅な減少にとどまった。

8月の前年同月比は7月の8.6%減より改善し、この11ヶ月で最も低い減少率であったが、エコノミストが予想した数値までの回復は見られなかった。

HSBCのロバート・プライア・ワンデスフォーデ氏は「地域・世界の貿易が回復し弾みがつくことで、輸出は10月から前年同月比でプラスに転じ、その後続伸する傾向にが続くだろう」と述べた。

周辺地域への出荷量が増加傾向となり、中国への輸出は7月の前年同月比13%減から8月は5.3%マイナスへ、日本への輸出にいたっては7月の17%減から4.7%減へと大幅な改善が見られた。

その他、周辺諸国では、もっとも市場の小さい韓国と香港で前年同月比でそれぞれ13%増と14%増、また、台湾への輸出は7月の12%増に続き9.1%増を記録した。

世界に目を向けると、アメリカへの輸出が7月の25%減から21%減に、一方で最大の輸出相手であるEUに対しては、7月の9.5%増から一転、27%減に悪化した。

世界的に生産工場の動きが活発化してきたことやアメリカや日本でのチップの注文が増えていることから、電子産業の回復が本格化しているとみられている。そんな中で、電子産業の輸出が昨年9月以来、最も改善した13.7%減となった。

また、その他産業別としては、前年同月比で、依然医薬品が全体の数字を引き上げる大きな要因となった。ただ、7月の56.4%増と比較すると、先月は25.8%増と穏やかなプラスにとどまった。