パッケージデザインの重要性

小売用加工食品を持参し食品輸入業者を訪問する食品メーカーに同行すると、業者が小売商品のパッケージデザインについてダメ出しする場面に遭遇することがある。

デザインと言っても、言葉の表記とか色彩の問題ではなく、パッケージを見ただけで、現地消費者が内容物を理解できるようなデザインになっているかどうかが問われる。内容物がわからないような小売用加工食品は消費者が手にしてくれないという。

シンガポールでは様々な「わさび味」商品が定着しているが、随分前に、日本で販売されていた「わさび味」の商品を輸入業者に勧めたところ、パッケージに「わさび」のイラストは要らないと指摘を受けた。現地消費者が「わさび」そのものを知らないし、「わさび」がメインの商品ではないからだというのが理由だった。

小売用加工食品の場合、その内容物は外から見えない商品が多い。スーパーマーケットなどの店頭では、カテゴリー別に商品が陳列されているが、ほとんどの商品がパッケージをみれば内容物がわかるようなデザインになっている。

パッケージデザインは、不必要な情報を省いて、シンプルで且つ強烈に商品を知らせるものでなければいけない。 いったん店頭に陳列されれば、フェアでない限り、わざわざ商品説明をしてくれる人はいない。パッケージが商品を紹介する役割を担う。

「飲食店における3秒ルール」というのがあるらしい。外見、バナー・ポスター、または展示されたメニューレプリカを見て3秒以内に何を提供している飲食店なのか理解させないと新客が獲得できないという話らしい。小売用加工食品に置き換えれば、パッケージを見て3秒以内に商品を理解させることとなるが・・・・・・。

3秒内とは言わないが、消費者がパッケージを見ただけで、どんな商品なのかが分かるようなパッケージデザインを考えていきたい。

健康志向に逆行する人気食

タキイ種苗株式会社が、日本在住の20~70代、112名の外国人を対象に実施した「日本の食文化に関する意識調査」の結果が非常に興味深い。

「日本食の素晴らしいところ」という質問には、58%が「カロリーが低くてヘルシー」、「栄養バランスに優れ、健康的」と回答(第3位)しているのに対して、「自分の国の人におすすめ出来る、美味しいと感じる日本食」の問いには、76.8%が「ラーメン」と回答(第1位)している。

「美味しいと感じる食べ物」が食の健康に関する外国人の興味を反映した結果となっていない点がおもしろい。出身国別の調査結果はないが、宗教・文化上の食事制限がない外国人であれば、東南アジア諸国出身者の回答も概ね似たような結果だったのではないかと想像する。

東南アジアでもシンガポールを中心に、食の健康志向が高まってきていると言われる。 健康促進局なるものが、新鮮な野菜の摂取を勧めたり、塩分の取りすぎないように注意を促している。 シンガポールの小学校・中学校では専門化のアドバイスを受け、栄養バランスのとれたセットメニューを提供する動きも見られる。

しかし、飲食店やスーパーマーケットを見る限り、健康志向の高まりに影響を受けたメニューや商品はほとんど目にしないのが現状だ。

シンガポールの食品輸入業者でも、健康志向を口にするのは青果物を取り扱う業者ぐらいで、あとは健康志向が高まっていることは認識しているものの、需要の高い食品・食材に影響を及ぼすには至らないと考えているところが見うけられる。

こってり味のラーメンを口にしながら、某輸入業者と健康志向について雑談。「健康志向だけに捉われていたら、シンガポールの外食は絶滅するね」と口にする某業者。

こってり味のスープを飲み干した若い女性客を横目に、東南アジア市場での販路構築を目指す生産者・メーカーの方々が、わざわざ健康志向に合わせて商品を選択する必要は現時点ではないと確信した。

【シンガポールニュース】 小樽ワイン・食材の販路拡大へ

DSCN0146北海道小樽市のブランド食品をとり揃えた試飲試食商談会「Tasting Event & Business Matching 2014」が25日、Amara Hotelでシンガポール島内のホテル・飲食店を招き開催された。

主催は北宝堂株式会社。北海道小樽市、株式会社北海道ワイン、そして地場の食品輸入会社Marukawa Trading (S)Pte Ltdがイベントを後援。

会場では株式会社北海道ワインの「小樽ワイン」が招待客にふるまわれた。北海道で最も人気が高いワインに合った食材またその食材を利用した料理も紹介され、招待客は小樽ブランド食品の美味を堪能。

ワインと料理の相性についての説明に耳を傾ける招待客も多く、その場でホテルにおけるプロモーションイベントの打診もあった。

Marukawa Trading (S)Pte LtdのRoland Tan社長によると、招待客の反応は非常によく、いくつかの引き合いがあり、今後の展開が楽しみだとのこと。

北宝堂株式会社、渡辺専務取締役は、「直接、招待客から商品に対するフィードバックをいただき、ホテル・飲食店がどのような商品を求めているか改めて知るきっかけとなった」と語り、次回開催に向けMarukawa Trading (S)Pte Ltdとの連携を強める構えを示した。